展示と解説のコーナー

地質情報展 2005 きょうと Homeへ


このページのポスター画像は、2005年 9月18日,19日,20日に京都大学 吉田キャンパス 吉田南1号館で開催した
「地質情報展2005きょうと -大地が語る5億年の時間(とき)-」で展示したポスターをまとめたものです。
※地質学会のコーナー、ほか一部は公開していません、ご了承ください。
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プレートテクトニクス 5億年の地史が語る京都の生い立ち オーソコーツァイトは大陸からの手紙 舞鶴帯 -古生代島弧の断片-
海洋プレートと大陸とのせめぎ合い -付加体の形成- 領家変成作用と火成作用 東アジアに起こった火と熱の饗宴 -湖東カルデラ- 古地磁気が明らかにした日本海の拡大・地磁気の逆転
京都盆地の第四紀地質・京都盆地の地下地質構造・京都盆地南部の地盤 5万分の1 京都周辺の地質(床張り) 全国版20万分の1デジタル地質図、フライトシュミレータ 海の底の調べ方
海底調査の成果 火山 -噴火の脅威とその恵み- 火山地質図 三宅島火山・岩手火山 日本の地熱・京都の温泉
上手に地熱を利用しよう 活断層ってなあに? きょうと活断層MAP クローズアップ花折はなおれ断層
考古遺跡でみつかった大地震の傷跡 研究成果紹介 -活構造図「京都(第2版)」-(床張り) 調査報告 -スマトラ沖地震による津波-、津波はなぜおこる 調査報告 -新潟県中越地震-、 -福岡県西方沖地震-
地下水観測 -東海地震予知をめざして- 日本周辺の石油・天然ガス資源 鉱物資源図 中部近畿 近畿の骨材資源
画像による砂・岩石の観察-琵琶湖の砂- 水を調べて何が分かるの? 地球化学図 地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ-  
プレートテクトニクス
何億年も前から、プレートはゆっくりと動き続け、現在の地球上の地形をかたちづくってきました。日本列島周辺のプレートの動きをイラストを使って紹介します。この会場の様々なブースデーマの多くが、プレートテクトニクスで関連しあっています。
プレートテクトニクス プレートテクトニクス プレートテクトニクス
5億年の地史が語る京都の生い立ち
京都とその周辺では、古い島弧や海山の断片が大陸の一部となっていく様子やマグマの大規模な活動によってカルデラができた様子を知ることができます。内陸にいくつか盆地ができて琵琶湖や京都盆地ができたこともわかります。このような5億年に近い大昔から現在に至るまでの京都の大地がたどった歴史を紹介します。
5億年の地史が語る京都の生い立
オーソコーツァイトは大陸からの手紙
オーソコーツァイト(Oq)は、大陸の砂漠や海岸などでできた砂岩です。これが日本にあることで、大陸から川の流れで運ばれてきたこと、大陸から遠くなかったことがわかります。Oq礫は大陸からの手紙なのです。京都周辺では5億年前の手紙が発見されています。
オーソコーツァイトは大陸からの手紙
舞鶴帯 -古生代島弧の断片-
舞鶴地域には、古生代後期~中生代前期の島弧~縁海の岩石が分布しており、舞鶴帯と呼ばれています。舞鶴帯には、地殻下部~マントル上部を構成していた超苦鉄質岩(夜久野オフィオライト)や、化石がたくさん見つかる堆積岩などがあります。舞鶴地域は、日本列島の形成史を考える上で重要なフィールドの一つとなっています。
舞鶴帯 -古生代島弧の断片-
海洋プレートと大陸とのせめぎ合い -付加体の形成-
京都周辺の山々は、今から約3億年~1億5000万年前、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む際に、遠洋から運ばれてきた物質と大陸からの物質が混じり合ってできた「付加体」という地質体からできています。
海洋プレートと大陸とのせめぎ合い -付加体の形成-
領家変成作用と火成作用
京都府南部及び奈良県の大和高原や三重県の青山高原には、1億年~6千万年前に地殻深部で花崗岩マグマと伴に生じた領家変成岩が露出しています。これら の地域の変成岩と花崗岩からなる地質を調べることで、地殻深部でのマグマの発生と移動の様子を知ることができます。
領家変成作用と火成作用 領家変成作用と火成作用
東アジアに起こった火と熱の饗宴 -湖東カルデラ-
白亜紀の終わり頃、東アジアの縁ではマグマの活動が盛んでした。現在の琵琶湖の南東では、火山の形成と引き続く大規模な火砕流の発生がありました。山体は陥没してカルデラとなりました。この証拠を京都周辺の景勝地で観察できます。
東アジアに起こった火と熱の饗宴 -湖東カルデラ-
古地磁気が明らかにした日本海の拡大・地磁気の逆転
・岩石に残された昔の地磁気のようすから、岩石ができたときの位置関係が明らかとなります。それによると、今からおよそ1900~1500万年前に日本海が拡大し、それに伴い、日本列島が折れ曲がりながら移動したことが明らかとなりました。
・地球の歴史の中では、磁石の針のNとSの向きが何回も変わりました。これは地球の磁石のN極とS極が入れ替わる地磁気逆転によります。この地磁気逆転を、京都帝国大学松山基範教授が、兵庫県の玄武洞の火山岩の研究をきっかけとして1926年に発見しました。
古地磁気が明らかにした日本海の拡大 古地磁気が明らかにした日本海の拡大 地磁気の逆転
京都盆地の第四紀地質・京都盆地の地下地質構造・京都盆地南部の地盤
・京都盆地とその縁辺部の地質を示した地図の上に、地下水や地層の露出地点などを書き入れました。名所・旧跡めぐりをしながら近くに出ている地層や地形を見て廻ると、新しい京都のイメージが生まれてくるかもしれません。
・京都盆地で実施された重力探査、反射法探査などの物理探査結果を示します。京都盆地が宇治川断層と呼ばれる活断層によって大きく南北2つに分かれ、南側に厚く地層がたまっている様子がみてとれます。
・京都盆地南部は、男山断層や宇治川断層などで境された凹地であった。宇治川断層の最近の動きはわからないところも多いが、男山断層は、この数万年で50-60m程度ずれていると考えられている。また、凹地の中心部である巨掠池は宇治川の遊水池としての役目も果たしたが、木津川からの逆流などで氾濫を起こすこともしばしばあった。江戸時代から河川改修など凹地が埋め立てられた歴史をひもときます。
京都盆地の第四紀地質 京都盆地の地下地質構造 京都盆地南部の地盤
5万分の1 京都周辺の地質(床張り)
京都周辺の地質(会場での展示サイズ:横 1.8mm × 縦 2.96m)
全国版20万分の1デジタル地質図、フライトシュミレータ
2種類のデジタル地質図ができました! CD-ROMで発売中の「20万分の1数値地質図幅集」と、全国統一凡例で再編集したつなぎ目なしの「シームレス地質図」、これらを実際にコンピュータで扱ってみませんか。それぞれの地質図を立体化したフライトシミュレータもお楽しみください。
全国版20万分の1デジタル地質図 全国版20万分の1デジタル地質図 フライトシュミレータ フライトシュミレータ
海の底の調べ方
海底の調査はどのように行うのでしょうか? 船の上から音を使って地層を調べたり、船から器具を海底にたらして表面の試料を採り底質を調べます。パソコンムービーとデータベースを使ってビジュアルに紹介します。
海の底の調べ方 海の底の調べ方 海の底の調べ方
海底調査の成果
海底の調査結果を公表する代表的な手段が海洋地質図です。地質図から地殻変動の歴史や海底下の地層の発達が読みとれます。ここでは、海水浴でお馴染みの若狭湾・経ヶ岬(丹後半島)沖の海洋地質図をご紹介します。
海底調査の成果 海底調査の成果 海底調査の成果
火山 -噴火の脅威とその恵み-
火山活動はときに大きな災害をもたらしますが、わたしたちの住む大地そのものをつくりだし、また美しい風景、温泉や 資源などの恵みをもたらすものです。火山の噴火のメカニズムや噴火予知にむけた火山研究の最前線を紹介します。
火山 -噴火の脅威とその恵み- 火山 -噴火の脅威とその恵み- 火山 -噴火の脅威とその恵み-
火山地質図 三宅島火山・岩手火山
火山の調査研究を地図上にまとめたのが火山地質図です。自治体による防災のための取り組みにも役立てられている資料です。火山地質図に美しい写真をそえて、最新の火山地質図を紹介します。
火山地質図 三宅島火山 火山地質図 岩手火山"
日本の地熱・京都の温泉
火山国日本には大地のエネルギー「地熱」が豊富に存在しています。それを利用して、日本各地では地熱発電が実施されています。また、温泉もその地熱資源の利用の一形態です。ここでは、その地熱資源のできかた、地熱発電、温泉について紹介します。
日本の地熱・京都の温泉 日本の地熱・京都の温泉
上手に地熱を利用しよう
私たちはいろいろな形で地球の恩恵にあずかっています。地熱発電や温泉の利用はもちろんですが、新しい技術として、一般家庭用に地中熱利用技術が開発されてきています。これについて紹介します。
上手に地熱を利用しよう 上手に地熱を利用しよう
活断層ってなあに?
陸上に分布する活断層から発生する地震は、活断層直近の地域に大きな被害を与えます。地震の発生源である活断層とは何なのでしょうか? 活断層はどのように調べ、その結果から何がわかるのでしょうか? 活断層と地震の関係とその調査方法についてわかりやすいイラストで解説します。
地熱資源と四国の温泉 地熱資源と四国の温泉
きょうと活断層MAP
京都府内にはおよそ15の活断層があることが、これまでの調査で明らかになっています。これらの活断層は大きく、京都盆地周辺の活断層、京都府最南部の活断層、丹波高地周辺の活断層、丹後半島周辺の活断層の4つのグループに分けることができます。これらの活断層についてどこまで分かっているのか? 最新知見をまとめました。
きょうと活断層MAP きょうと活断層MAP きょうと活断層MAP
クローズアップ花折はなおれ断層
花折断層は、京都市左京区から滋賀県北西部にいたる活断層です。この花折断層の詳しい位置を示した地図とともに、断層上で行われた発掘調査(トレンチ調査)の結果について紹介します。これらの調査により、花折断層が過去いつごろ大地震を起こしたかを知ることができ、将来の大地震を予測することが可能となります。
花折(はなおれ)断層 花折(はなおれ)断層
考古遺跡でみつかった大地震の傷跡
大きな地震は、昔の人々にも脅威であったはずです。遺跡調査でみつかった、地割れや噴砂などの地震の跡を調べて、歴史記録に残されている大地震との対応などを検討する研究を「地震考古学」といいます。京都周辺における地震考古学の成果をみてみましょう。
考古遺跡でみつかった大地震の傷跡 考古遺跡でみつかった大地震の傷跡
研究成果紹介 -活構造図「京都(第2版)」-(床張り)
地質調査総合センターの出版物の一つに、活構造図があります。第四紀更新世後期以降の活構造に注目した地質図で、 断層の位置とその種類を広域に渡り紹介しています。ここでは、京都府を含む近畿のほぼ全域の活構造図を拡大し床貼りにして展示します。
-活構造図「京都(第2版)」-(床張り)(会場での展示サイズ:横 3mm × 縦 2.65m)
調査報告 -スマトラ沖地震による津波-、津波はなぜおこる
2004年12月に発生したスマトラ沖地震では、津波により大きな被害が発生しました。現地調査で撮影した津波が遡上した爪あとをポスターで、津波が発生した後にインド洋沿岸の各地に伝播していく過程をアニメーションでご覧下さい。
調査報告 -スマトラ沖地震による津波-」 調査報告 -スマトラ沖地震による津波- 調査報告 -スマトラ沖地震による津波- 調査報告 -スマトラ沖地震による津波-
調査報告 -新潟県中越地震-、-福岡県西方沖地震-
地震により様々な地変が発生し、ときには大きな被害を伴います。昨年10月に発生した新潟県中越地震と今年3月に発生した福岡県西方沖地震について、産総研が実施した現地調査の結果をポスターでご紹介します。
調査報告 -新潟県中越地震- 調査報告 -新潟県中越地震- 調査報告 -福岡県西方沖地震- 調査報告 -福岡県西方沖地震-
地下水観測 -東海地震予知をめざして-
私たちは、東海地震の予知を目的として地下水の変化を研究しています。 最新の研究結果から、想定されている東海地震の前に起こると考えられている地下水変化についてご紹介します。
地下水観測 -東海地震予知をめざして- 地下水観測 -東海地震予知をめざして- 地下水観測 -東海地震予知をめざして- 地下水観測 -東海地震予知をめざして-
日本周辺の石油・天然ガス資源
京都議定書で決められた地球温暖化ガスの削減や原油価格が高くなったために、石油に代わり天然ガスの利用が進んでいます。日本周辺で行われている天然ガスの探鉱・開発や古代日本の石油の歴史について学んでみましょう。
日本周辺の石油・天然ガス資源 日本周辺の石油・天然ガス資源 日本周辺の石油・天然ガス資源
鉱物資源図 中部近畿
金属・非金属資源の分布、鉱物資源の種類と地質の関連を地質図上に示しました。中部・近畿地方の地質の概要と鉱物資源の分布状況を一目で見ることができます。
鉱物資源図 中部近畿
近畿の骨材資源
近畿は砂利資源に乏しく、瀬戸内海産の海砂利に依存してきましたが、瀬戸内海の海砂利採取が禁止されたため、中国からの輸入砂や近畿・四国・九州などで生産される砕砂などが使われるようになっています。近畿に供給される砂の姿を紹介します。
近畿の骨材資源
画像による砂・岩石の観察-琵琶湖の砂-
パソコンとスキャナーを使って、簡単に砂や岩石が観察できます。この方法での観察を体験していただき、あわせてこの方法で作成した琵琶湖の砂画像を紹介します。教育現場の皆さん、教材作りに応用してみてはいかがでしょうか?
画像による砂・岩石の観察-琵琶湖の砂- 画像による砂・岩石の観察-琵琶湖の砂-
水を調べて何が分かるの? 地球化学図
川や湖の水を調べると自分の住んでいる周辺の環境汚染が分かります。このようなヒ素、水銀、カドミウムなどの有害元素による環境汚染が一目で分かるのが地球化学図です。全国をカバーする地球化学図と京都周辺の地球化学図を比較して環境について考えてみましょう。
水を調べて何が分かるの? 地球化学図 水を調べて何が分かるの? 地球化学図 水を調べて何が分かるの? 地球化学図 水を調べて何が分かるの? 地球化学図
地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ-
人は大地の上に生きています。大地をつくる地層や岩石は数億年という長い時間をかけて少しずつ生まれては変化してきました。その多くはゆっくりとした速度で進行するので、人は変化に気がつかないけれども、いつも確かに動き続けています。地質図にある大昔から続く大地の変動の記録を見てみましょう。
地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ- 地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ- 地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ- 地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ- 地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ- 地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ-
地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ- 地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ- 地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ- 地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ- 地質図の世界-人の暮らしと自然を結ぶ-