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岩石や鉱物の破片または火山噴出物が水や風によって運ばれ、海や湖または陸上に積もった堆積物が固化してできた岩石。プランクトンなどの生物遺骸や水中の溶解物が沈殿してできた堆積物が固化して岩石になったものも含まれる。
  • 地下や地表でマグマが固まってできた岩石
    • 火山岩 かざんがん
      • マグマが地表近くや地表に噴出して急冷してできた岩石。
    • 深成岩 しんせいがん
      • 地下や地表でマグマが固まってできた岩石。マグマが地下深くでゆっくりと冷えて固まってできた岩石。
すでに形成されていた岩石が、それができた時とは違った温度や圧力のもとで、固体のままで鉱物組成や組織が変化した岩石。
マツバラン こう 、ヒカゲノカズラ綱、トクサ(有節)綱、シダ綱に分類され、古生代には巨木を形成して繁栄していましたが、時代とともに小型化して現在にいたっています。
古生代の石炭紀からペルム紀ごろ繁栄したシダ種子綱(ソテツシダ)、中生代に栄えたソテツ綱やイチョウ綱、松・杉などの針葉樹綱(球果類)をふくむグループです。さらに、原始的なグル-プについて古生裸子植物綱を設ける場合もあります。
新生代古第三紀から現世にかけて最も栄えている植物群で、起源は中生代三畳紀にさかのぼると言われています。中生代白亜紀中ごろから急激に発展して現在にいたっています。単子葉綱と双子葉綱に分けられ、約25万種がふくまれます。
子葉は1枚で、一般に葉脈は並行で、茎の維管束は不規則に散在しています。花の多くは3またはその倍数のがく・花冠をもちます。イネ科・ラン科などの草本類がその大部分をしめますが、タケ・ヤシなど高木状になるものもあります。
ふつう2枚の子葉をもち、茎は肥大・成長し、葉は網状脈をもちます。花は5数性または4数性のがく・花冠をもちますが、まったく花被のないものもあります。

化石とは

  • 化石とは過去の生物の体や生活の跡が地層中に埋積、保存されたものを広く指す言葉で、「石になる」ということは必ずしも条件ではありません。一般には、生物体のうち骨や殻などの硬い部分(硬組織)のみが化石として保存され易いといえます。
  • 比較的新しい時代の化石、たとえば新生代第四紀の貝化石などでは殻がそのままの形で残っているものもあります。時代が古くなるにつれて生物体そのものが残ることはまれになりますが、保存状態によっては殻や内部構造が残っていることもあります。
  • しかし、一般には生物体自体は溶け去り、印象のみが残っていることが多いのです。地層中で、珪酸分や石灰分が濃集して部分的に固くなったノジュールとよばれるものの中には、保存のよい化石が含まれることがあります。また、生物体が除々にほかの鉱物で置きかえられ、生物の構造が保存される例もあります。
  • 特殊な場合として、植物の樹脂中に虫などがとりこまれ生息時のままで化石となっているものもあります。コハクの中の昆虫の化石などがこれに当たります。
  • 化石として保存されるのは生物体中の硬組織であることがほとんどですが、軟体部が残されることもあります。また、生物体そのものでなく、足跡や棲み跡などが残されたものも化石です。生物のフンの化石はフン石(コプロライト)と呼ばれ、古生物の食性などを推定する良い材料となります。また、捕食中の生物がそのまま化石となった珍しい例もあります。

参考文献
  • 青島睦治(1983)化石の世界。栃木県立博物館、107p。
  • 新村 出(2008)広辞苑第6版。あ-そ。岩波書店、1624p。
  • 新村 出(2008)広辞苑第6版。た-ん。岩波書店、1775p。