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平成13年1月22日(月) |
有珠山2000年噴火から5ヶ月後の 現地の様子 |
サイロ展望台
サイロ展望台は洞爺湖の西岸の高台(旭浦)にある観光スポットで、 2000年の噴火口からの噴煙のほか、大有珠、昭和新山、中の島、 そして洞爺湖の眺めが楽しめます。 調査時、ここからヘリコプターによる有珠山遊覧飛行も行われていました。
地調の監視カメラ
サイロ展望台の観光施設の屋上に、カメラが設置されています。 撮影された画像はWWWページでも公開されています。 メンテナンスをしているのは宝田@地調さん。
監視カメラとほぼ同じ目線にて
泉地区に出現した「池」
再び泥斜面を登る
昨日(雨)とはうってかわって、歩きやすい地面になりました。
西山火口群地域のパノラマ写真 その1
このQuickTimeVRパノラマ を御覧になると、まるで現地に立っているような気になります。
西山火口群の一番南(調査したなかで)にある火口
左の写真(28mmレンズ)は火口全景。 2000年3月31日にできた火口です。 左の写真中央(上部)に人物スケールが写っていますが、見えますでしょうか?。 人物スケールは星住@地調さん。 中央の写真は、人物スケールにズームアップ(135mmレンズ)したもの。 右の写真は、火口の右がわの壁のズームアップ。右の写真の下部に、 草の生えている場所があります。 この部分が噴火前の地表だと考えられます。 これより上は、2000年噴火による堆積物です。
西山火口群地域のパノラマ写真 その2
このQuickTimeVRパノラマ を御覧になると、まるで現地に立っているような気になります。
西山火口群では2000年3月31日の噴出物を詳細に記載するとともに、 試料採取を行なうことができました。
虻田(洞爺トンネルの上付近)から見た西山火口群
四枚パノラマ
左から二番目の写真には無惨に破壊されたとうやこ幼稚園の建物が見えます。
この場所から宿泊地(洞爺湖湖畔の壮瞥温泉)に行くには、 西または東に大回りする必要があります。 今回は、西に回りました。
サイロ展望台からのパノラマ
洞爺湖温泉から見た金比羅火口
西に大回りしてやっと洞爺湖湖畔に入りました。 日が傾いてきましたがまだ明るいので、宿には帰らず調査を続けます。
目当ては、軽石(と輝岩)です。 2000年の有珠山における一番最初の噴火(3月31日)では、軽石のほか、 本質マグマの付着した輝岩 が放出されています。 この輝岩は、 有珠のマグマ溜まりの長期的な変化を知るうえで重要だと考えられる物です。 ところがこの物質は非常に希少で、現在、地調に「ひとつ!」しかありません。 そこで31日の噴出物が比較的多く落下したと思われる場所で、 火山灰に5ミリの篩をかけながら、輝岩のかけらを入手しようとしたのです。 残念なことに、 今回我々が持ち帰った試料のなかに輝岩は含まれていませんでした。
日が沈んで完全に目が見えなくなるまで、探しまわりました。 今日もたくさん試料を取りました。 宿の夕飯・ビール・温泉が良かったことは言うまでもありません。