「地磁気逆転」の巻
杏
桃
ちゃんと
騎士
くんは、地質標本館に展示された地質調査用具のクリノメーターを見て、E(東)とW(西)の位置が普通の方位磁石と逆になっていることが「おかしいよね」「間違ってつけちゃったのかも?」と不思議でなりません。二人の疑問に対する館長さんの答えは「ちゃんとした理由があるんです」で、地層の向きや傾きとそれらの測り方について図を使って説明してくれます。
方位磁石やクリノメーターの針が南北を指すことから、館長さんはさらに、地球には地磁気という磁場があること、そして溶岩が冷えて固まるときとか粘土や火山灰が静かに水底に堆積するときなどに、そのときの地磁気の向きが記録されることなどを教えてくれます。
さて、はるか昔の地磁気の向きが記録された火山岩や堆積岩を調べて、これまでにどんなことが分かったのでしょうか。かつてそれらを詳しく調べた日本人研究者の貢献、地球の歴史に確実に起こったできごと、千葉県市原市の養老川沿いに露出して一躍有名になった地層「千葉セクション」など、今回の地質まんがは話題満載ですよ。そして杏桃ちゃんの意外な一面が出てきます。