4月18日の三宅島

東京消防庁立川航空隊ヘリ(ちどり)にて.
同乗者は震研大久保さん,気象庁中堀さん,宮下さん.
17日は天候不良で観測中止,18日に順延された. 立川基地発9:39,三宅中着10:35,三宅島発11:05,神津島着11:18,神津島発13:10, COSPEC観測終了13:40,三宅中発14:17,神津島発15:18,立川着16:11.
足が短いドーファンのため,神津島での給油が2回予定されていた. 当初COSPEC観測時は神津島で待機予定だったが,重量に余裕があるとのことで, 再び乗って観測に参加できた.午前午後合わせて1時間のカルデラ内観測.

レーダー画面.中央やや左の文字の重なっている赤いエコーが三宅島.

雲はあるが高く,観測には支障はない.ただ,特に低高度はもやっていて視程は悪く,三宅島がなかなか視認できない.もやの中から富士山山頂が飛び出しているのが見えた.

午前午後とも風はほぼ西風やや強く,青白色のミストは三池方面に流されている.
白色噴煙はかなり少なく,火口上に勢いなく立ち上がる.カルデラ縁を越えた あたりで消滅する.噴煙高度は高いときで900-1000m程度.
ミスト量は少なめ.風に吹きおろされて比較的集中して流れているにも かかわらず,以前のように向こう側が見えないような濃いものではない. COSPEC観測中には,横切るあたりでわずかにガス臭を感じた.

カルデラ内部に大きな変化はなさそうである. スオウ穴西の亀裂群も川辺前回3/25とくらべても変化は認められない.
新北池,黒池などの水位が上昇して,大きさが拡大していた.
主火口は特に午後の観測でよく観測できた.北火口,南火口に大きな地形変化は ない. 高温ガスを出していた噴気孔は以前 より不活発に見える.火口温度は,火口内がよく見えたにもかかわらず293℃とのこと.

4/18火口の動画(QuickTimeムービー:約1.4MB 30秒)

先日ガス採取のために投下したパイプ先端位置の確認を試みたが,投入地点のガスが濃く確認できなかった.カルデラ外の部分は帰ってから確認したところ,写っているものがあった.

カルデラ東壁
サイズ:800×525
西から見たカルデラ底
サイズ:800×525
北から見たカルデラ底と火口
サイズ:800×525
カルデラ底
サイズ:800×525
スオウ穴下崖錐
サイズ:800×934
スオウ穴西亀裂
サイズ:800×525
3/25参照
南カルデラ縁の亀裂
サイズ:1280×840
南ほぼ真上から見下ろした主火口
サイズ:800×525
主火口
サイズ:525×800
主火口北半拡大
サイズ:800×525
三池方向に流れるガス
サイズ:800×525
昨年7/4と比較
東海上からみたガス
サイズ:800×525
DSC_0323.jpg
サイズ:2000×1312
ガス採取用パイプ
中央やや右に縦に伸びる細い白っぽい線
サイズ:1280×1021