3/25の三宅島

海上保安庁羽田基地より保安庁ヘリ(わかわし805号機)にて.
同乗者は東大大島さん,震研古屋さん,気象庁飯野さん,大塚さん.
羽田基地発9:36,三宅島着10:24,COSPEC観測終了11:45,羽田着12:40.
今日は給油予定なし.行き帰りかなり速く飛んでくれたので,総飛行時間の割には上空観測も十分にできた.

薄い雲が上空にあるが,カルデラ内観測には支障はない.
風は北東の風がやや強く,ガスは薄木方面へ吹きおろされている.
噴煙の色は白.断続的に白煙塊が高度1100m程度まで上昇している.
白煙は島内でほとんど消滅し,青白ガスが海上を這うように流れている.
主火口内は,北側,南側とも活発に噴煙をあげているがやや少なめ.南側がやや活発か?

カルデラ内に大きな変化はない.
カルデラ底の水たまりは,南西黒池だけがまだ大きいものの,降水が少ないためかいずれもかなり縮小している.黒池も水の色は茶色で黒くない.
カルデラ壁北側では常に小規模な崩落による土煙が上がっている.

噴煙が一旦やや東寄りに上昇していたため,主火口南側のカルデラ壁がはっきりと観察できた.
主火口南壁は,主に溶岩流の累層からなるが,上部には溶岩流に覆われたスコリア丘の断面,その下の火道と思われる破砕された部分と,その中央部に貫入岩体らしいものがある.破砕された部分の幅は目測でおよそ200-300mほどか?

北から
サイズ:640×420
北東から
サイズ:640×420
南西から
サイズ:640×480
西から見た主火口
サイズ:800×525
北からカルデラ底南西部
サイズ:800×525
カルデラ底
サイズ:800×525
カルデラ底東部
サイズ:800×525
西からカルデラ底
サイズ:800×525
カルデラ縁南西亀裂
サイズ:800×525
南カルデラ壁
サイズ:800×525
スオウ穴西亀裂
サイズ:800×525
東カルデラ壁上部
サイズ:800×525
2月14日のスオウ穴西亀裂 (操作ミスで何枚かモノクロで撮影してしまった)
スオウ穴西カルデラ壁
サイズ:800×525
スオウ穴下カルデラ壁
サイズ:800×525