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筆者(松浦)はTectonophysicsに属するセッション「Active Thrust Faults: Neotectonics, Strain Transfer, and Seismic Hazards」においてポスター発表した.上記セッションでは,古地震学,変動地形学,構造地質学,測地学などによる世界各地の活構造研究が報告された.ここでは,筆者が興味を覚えたことについて,感想を述べる. 筆者は,第四紀地殻変動の指標として,東北日本の河成段丘を紹介したこともあって,南米や南アジアなどをフィールドに河成段丘を研究対象としている方々から様々な質問を受けた.東北日本の河成段丘は,テフロクロノロジーによる高精度の対比・編年が可能だが,世界各地の河成段丘の対比・編年には,多くの研究者が苦労していることを認識した. 他の研究発表では,台湾の研究事例が多数報告されていたのが印象に残っている.たとえば,台湾の活構造研究が,オーラルセッション2時間分をすべて占めていたほか,ポスターセッションでも15を越える発表があった.そのため,台湾の活構造研究を,多角的視点から伺うことができた. 以上,AGU Fall meetingに参加することによって,世界の最先端の研究動向を肌で感じることができた.ただ,発表件数が多いために,興味のあるセッションの時間が重なっていたり,ポスター発表者に直接質問する機会を逸したりと,大規模な大会ゆえの問題点も目についた.なお,2004年Fall meetingのプログラムとアブストラクトは,次のURLで検索・閲覧することができる. http://www.agu.org/meetings/fm04/index.php?pageRequest=program |
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