GSJニュースレター No.4  2005.1
CCOP管理理事会報告  富樫 茂子 (地質情報研究部門長)
2004年11月19日から20日,産総研つくばセンター情報新棟会議室にて,第44回CCOP管理理事会が開催された.管理理事会議長のタイ代表の挨拶の後,日本代表の歓迎の辞に引き続き,予定されている議事を行った.主たる議題は,CCOP進捗報告,プロジェクトや新しい動き,予算や2005年活動計画などである.

 いつもの会議と少し違っていたことは,CCOPの将来のあり方について,顧問団の報告についての審議が行われたことである.総会の前に長時間議論したブレーンストーミングの結果に従い審議した.マネージング体制については,マネージャーの役割や位置づけ・財政的裏づけなどについて検討課題が残されたが,他の点では,総論として前向きに取り組む姿勢が確認された.今後の課題は,各論において,取り組みの具体案を時間的なスケジュールや重点をおくべき点を検討し,できることから改革に取り組むことである.今回,改革の試みの一貫として日本の総会で実施した,形式を簡略化した総会の持ち方や,深い内容のあった技術セッション,内外の各機関によるポスター展示などの様々な改革の試みは評価されていた.

 今後の取り組みの議論の中で,顧問団からIODPにCCOPが積極的に関わってほしいとの要請があったが,プログラムの規模やIODPの枠組みとCCOPの参加国とのずれも指摘され,今後の検討課題となった.日本の提案した沿岸環境のデルタプログラムやスモールスケールマイニングへの取り組みについては反響があり,新たな地球科学のアジアネットワークへの期待を大きくして,無事に議事を終了した.

 なお,スケジュールが過密となり,参加者はかなり疲れており,産総研のサイエンス・スクエアつくばや地質標本館にも案内したが,すぐに座りこんでしまう人もいたことは反省点である.一方,地質調査所が以前に送ったつくば隕石のグリーティングカードを覚えていて,本物はどこにあるかと聞かれて案内できたことはうれしかった.最終日は,やっと秋晴れになったイチョウの木の下で,記念写真を取り,会議の成功を祝い,再開を期した.

写真 報告を行う Chen CCOP事務局長
写真 女性参加者(スタッフ含む)で記念撮影
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GSJニュースレター No.4 2005.1
(独)産業技術総合研究所地質調査総合センター
GeologicalSurvey of Japan,AIST