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日本地質学会114年学術大会が9月8日から13日まで北海道大学(札幌)にて開催されました.このうちシンポジウム・セッション・表彰式等が9月9日から11日まで行われ,その前後に,見学旅行,一般向けの講演会(札幌,夕張),就職説明会が行われました.前回北海道大学で行われたのが1994年でしたので,13年ぶりになります.前回が9月の下旬だったのに対し,今年は,時期が9月上旬と早かったこと,台風が熱い空気を持ってきたこともあって,今年は例年になく暑く,ビールがうまかったと思います.参加者は,当初の目標であった1,000人をやや下回って925人でした(学会員総数は約4,500人).シンポジウム,セッションは合わせて約650件の発表が行われ,その3日間にランチョン,夜間小集会,中高生の発表,緊急のポスターセッション,企業展示,受賞者の表彰式が行われました.
今回の学会のトピックの一つは,地質情報研究部門の青矢睦月氏が,柵山雅則賞を受賞されたことです.柵山雅則賞は,37才以下のいわゆる若手に限定した地質学会賞の意味で設けられた賞であり,岩石系の方が対象になっています.同様に層位系の方に対しては,小澤儀明賞がありますが,今回は該当者がありませんでした.青矢氏は「予定通り予定外な私の研究史」と題して予想外のことをしっかり捕まえて,研究を進めてきた彼の研究スタイルの紹介をされました.このスタイルは,研究を進展させる王道であり,大いに参考になるものでした.なお柵山賞,小澤賞は論文だけではなく,図幅等も評価の対象となりますので,若手の方はがんばっていただきたいと思います.
もう一つのトピックとして,今年から企業による就職説明会が開催されることになったことが挙げられます.今年は,準備不足で参加学生,院生等は少なかったのですが,企業側から良い感触が得られた参加者もいて,各方面からとても良い試みとの評価をされています.今後も継続される見込みです.
来年は,秋田でシンポジウム・セッションが9月20日から22日の予定で行われることになっています.ぜひうまいきりたんぽ鍋を!
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