第6回青少年のための科学の祭典・日立大会に参加して
宮地 良典・兼子 尚知(地質情報研究部門)
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写真:青少年のための科学の祭典での演示風景.
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第6回青少年のための科学の祭典・日立大会が,2006年11月12日(日)に日立市の日立新都市広場マーブルホールにおいて開催されました.
「青少年のための科学の祭典」は,理科離れが社会問題化してきた1992年に,実験や工作などの実体験を通して科学に親しむ場を提供することを目的としてはじめられたイベントで,全国大会では数万人の来場者を数えるものです.日立大会は当初旧科学技術庁の委託事業として始まり,2001年度より日立市独自で開催されている行事で,全国大会に比べれば小規模ながら,当初は2000名以上の来場者がありました.予算的なこともあり多くは地元の高校などの先生方や科学クラブの方の出展でした.理科教師から地質専攻の方が減っていることを反映してか,地質関係の展示は私どものもののみでした.
今回はペットボトルを用いた地盤液状化実験装置の演示を行いましたが,ほとんど途絶えることなく話し続けた1日でした.都市部などでは多くの博物館などがあり,また科学のイベントも開催されますが,地方都市での開催は少なく,子供たちが科学に触れる貴重機会であり,親も子供も一つでも多くの実験や工作を楽しもうという意気込みを感じました.地質調査総合センターとしても今後とも何らかの形で参加できればと思います.
独立行政法人産業技術総合研究所
地質調査総合センター