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地質地盤情報協議会第4回意見交換会
伊藤 忍(地質調査情報センター)
2006年11月13日,産総研丸の内サイトにおいて,地質地盤情報協議会第4回意見交換会が開催されました.今回は41名という多くの参加者があり,会場のテーブルが足りない程でした.栗本会長の趣旨説明に続いて,第二東京弁護士会の高木宏行弁護士による「ボーリング情報における著作権や個人情報保護法との関係」の話がありました.こういう話を聞ける機会というのは少なく,また,弁護士から直接話を聞けるということで,今回,これほど多くの参加者があったのだと思われます.話の前半では著作権法における基本的事項の解説がなされました.新聞紙面などでも見かけるものですが,法の趣旨をわかりやすく話していただけました.これが後半の具体的事例への土台になるので,大変重要な話なのですが,早く結論に到達したいと思っている方にはややつらい部分もあったのではないかと想像されます. 後半は,ボーリング柱状図の著作物性について,類似の図面等の著作物性が争点となった裁判例を踏まえて,検討する視点を提供していただきました.「検討する視点を提供」というのは,何かはっきりしない表現ですが,現在までのところ判例がありませんので,「このように判断される可能性がある」というところまでしか言えないということです.質疑や総合討論では,「○○はどう判断されるのか」といった質問が多く出され,丁寧に回答していただきました.一部の質問に対しては,判例を探してみないと回答できないということで回答を保留されました.保留されたものについては,後日,丁寧な回答を頂いております.私自身はこの連絡会に参加したのは初めてで,とても興味深い話を聞くことができたのですが,これまでに参加された方もこのような切り口での話題ははじめてということで興味深かったようです.次回は年明けに開催するという方向で調整中です.また,年度内にはシンポジウムの開催を検討していますので,ご興味のある方は是非ご参加ください.
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