GSJニュースレター NO.24 2006/9 |
地学団体研究会つくば総会の報告 竹内 圭史(地質情報研究部門) 地学団体研究会(略称地団研)は,地質科学系の教員やコンサルタントを主な会員とする学術団体で,会員数はこの分野では日本地質学会に次ぎ約1,800人です.総会は,5月GWに開催していた時期もありましたが近年は8月開催が通例となって,前回は静岡市清水で開催されています.総会の会場は,共用講堂が改修工事で使えない予定だったため,18日は第7事業所内の各会議室,19・20日は本部情報棟1Fの会議室・ロビーで設営されました. やはりつくばエクスプレス開通の恩恵か,はたまたこの機会にかねて聞く「筑波研究学園都市」なるものを見ばや聞かばやということだったのか,参加者は200名の予想を大きく上回り260名に達しました.そのため資料集が売り切れて,3日目遅くに来た参加者には資料集を渡せないかわりに参加費を無料とするアクシデントもありました. 総会では18〜20日の3日間に,「アダカイト」「四万十帯」と「環境災害地質」2件の計4件の学術シンポジウムと,科学運動シンポジウム,学習会,ポスターセッション,夜間小集会,そして地質調査総合センター展示などが催されました.また,20日には地質標本館の見学ツアーも設定され,個人22人と1団体30人が見学しました.総会議事も定足数を余裕で満たして成立し活動方針の審議や役員の選出などが行われました.21日は3コースの地質巡検と,第7事業所のGSJ研究施設の見学が行われました.地質巡検は八溝山,筑波台地,筑波山の3コースで,いずれも例年以上の参加者を集め好評でした. 1979年の旧地質調査所の筑波移転以来,何度かつくば総会開催の話があったのですが,施設利用や交通に難がありこれまで実現しませんでした.しかし昨年のつくばエクスプレスの開通などで条件が整ったため,とうとう開催するはめに……,いえ,開催できる運びになったのでした.地団研東京支部地調班のメンバーを中心とする準備作業は,組織力を発揮してくれたおかげで思ったより順調で,各シンポジウムの企画の他,懇親会を手作りのバーベキューとするなど,ハラハラする事務局長を尻目にずんずん進められました.総会全体としてまず上首尾だったと思います.最後に,快く協力頂いた非会員のGSJ職員の方々に御礼申し上げます.
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独立行政法人産業技術総合研究所
地質調査総合センター |
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