GSJニュースレター NO.19 2006/4 |
第1回震災対策技術展/自然災害対策技術展九州報告
谷島 清一(地質調査情報センター)
産総研地質調査総合センターでは「産総研による警固断層調査」と「産総研地質調査総合センターの紹介」の2つのテーマに関するポスター展示をするとともに,来場者にGSJおよび関連研究ユニットのパンフレットを配布し,研究成果の公表や地質情報の普及に努めました.また,震災対策技術展で初めての試みとして,5万分の1および20万分の1地質図幅「福岡」,20万分の1数値地質図「中国西部,九州及び南西諸島」,「全国主要活断層活動確率地図」などの地図及び日本の火山等の絵はがきを販売し,中には盛況で完売する出版物も出るような状況でした.さらに福岡のTV局の取材もありました. 22日(水)の午後には,「福岡県西方沖地震と警固断層の活動履歴」と題して活断層研究センター活断層調査研究チーム研究員の宮下由香里氏が講演を行い,活断層研究センターが2005年から2006年にかけて警固断層沿いで実施したトレンチ調査やボーリング調査の結果をはじめ,これまでに得られている様々なデータを基に,警固断層の将来の活動予測について紹介を行いました(写真).地元に密着した内容であるためか,会場の座席数(48名)を大幅に上回る74名の参加者があり,主催者の担当者が大慌てで補助椅子を用意するなど大変な盛況ぶりでした.聴講者としては,国や地方公共団体の防災関連部署や機関,一般企業,コンサルタント関係,大学の研究者ばかりでなく,多数の地元住民が来場しました.また,講演を聞いたかたの多くが展示ブースを訪れ,さらに詳しい内容について熱心に質問されていました. |
||||||||||
独立行政法人産業技術総合研究所
地質調査総合センター |
|||