GSJニュースレター NO.15 2005/12

「最新地質図発表会」開催報告
川辺 禎久 (地質情報研究部門)
展示された地質図幅類と来場者.

 11月29日午後,最新地質図発表会が,秋葉原コンベンションホール5階5B会議室において,第3回地質調査総合センタ-シンポジウム「付加体と土木地質-地質図の有効性と限界-」(以下付加体シンポジウム)と同日開催されました.

 最新地質図発表会は,産総研移行後第1期の成果として出版された地質図幅類のポスター展示を行う発表会です.もともと今年度中に開催する計画があり,7月の産総研一般公開時に行うなどの案もあったのですが,諸般の事情により先延ばしになっていたものです.付加体シンポジウム開催を決定したときに,地質図のユーザーである地質コンサルタント担当者などからの意見を直接聞く機会として,関係者が多く集まる付加体シンポジウムと同時に開催してはどうかということになり,今回の発表会開催に至りました.また,同時に外部評価委員による地質情報研究部門の平成17年度成果ヒアリングの「研究ユニットモニタリング」も行われました.

 会場は,産総研秋葉原サイトも入居している秋葉原駅前に今年開業したばかりの秋葉原ダイビル内5階で,TX秋葉原駅からも近く,つくばからのアクセスもTXを使って1時間以内と容易だったため,好評だったようです.もっとも再開発され,様相が一変した秋葉原駅前に迷ってしまう方もいらっしゃったようです.

 展示された図幅類は,会場の広さの関係ですべての第1期成果物を展示するわけにはいかなかったため,第1期中に出版された5万分の1および20万分の1地質図幅と活構造図,海洋地質図,火山地質図,など計49点でした.また同時に地質図幅類の即売コーナーも設けられました.

 来場者はシンポジウム参加者の方が大部分でしたが,会場内は多いときには100名以上の方であふれました.また建設業界,地質コンサルタントなど地質分野の専門家の方が多いこととなり,かなり突っ込んだ議論があちこちで行われていました.また,外部評価委員の方々からは,地質図の意義,利用方法やどのように社会に成果を還元していくのかなどさまざまなご意見もいただきました.

 最新地質図発表会は3年ぶりと久々の開催でした.いささか準備不足でしたが,全体に好評のうちに発表会を終えることができました.

 最後に,発注が開催間近となったにも関わらず,お忙しい中展示に協力していただいた発表者各位に感謝申し上げます.
   

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