北海道センター一般公開報告(2005年8月6日)
中川 充(北海道産学官連携センター)
GSJ関連のスタッフが3人になった北海道センターでは,それでも昨年好評だったおもしろ体験コーナーでの「おたから岩石鑑定団」(鑑定人2人の最小編成……)を中心に,「アンモナイト化石をさわろう!」や「デスモスチルスの化石-北海道で発見された日本を代表する幻の哺乳動物の化石-」の特別展示等で活躍しました.
まずは岩石鑑定団,持ち込まれた岩石(鉱物)種は,昨年ほど多くありませんでした.白くて丸い大理石(ホームセンターでよく売られている……),黒曜石,めのう,水晶あたりが定番で,チャート,安山岩や砂岩・泥岩は付近で拾った石を鑑定書欲しさに……といった雰囲気でしょうか.また,構内で拾った石も見てあげるといったら,コンクリート片を持ってきた子供もいました.
名刺サイズの鑑定書(ラミネート加工をして渡す)発行総数は65枚とほぼ昨年並み,一人で多くの石を(何回かに分けて)持参したケースもありました.これは予想していたことですが,鉱物を石として持参する方(子供だけでなく大人も・・)が多く,パワー・ストーンの威力を感じました.また,化石,珪化木を持ち込む方もいて,限られた人材に冷や汗も…….それぞれ石の産地を訪ねながら鑑定したのですが,自然の環境から自力で得た石を持ち込まれた方はあまり多くない側面を垣間見ることになりました.
客層は子供単独,親子連れ,大人の順で,昨年よりやや大人が多い印象でした.羽坂が作成したデスモ絵葉書は200を超える売れ行き,GSJや地質図のパンフレット類も昨年より持ち帰る方が多く,身近な大地に関するアピールは一定の興味を持って受け入れられているようでうす.きりきり舞いでは無い程度(交代で昼食を取れる……)の余裕はありましたが,倍増したら応援が必要な状況でした.
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