GSJニュースレター NO.12 2005/9

全地連「技術e-フォーラム2005」仙台
川辺 禎久(地質調査情報センター)



シームレス地質図の説明をする井川さん.
 9月8-9日に宮城県仙台市仙台国際ホテルにおいて,社団法人全国地質調査業連合会(全地連)主催の「技術e-フォーラム」仙台が会催されました.産総研地質調査総合センターも招待展示を行い,地質調査情報センターから川辺が,地質情報研究部門から脇田さんと井川さんが参加しました.

 「技術e-フォーラム」は今年で16回を数え,地質調査技術の向上と技術者の育成を目的として事例研究の発表や技術発表などが行われています.今回は,“災害に備える!!地質調査業の役割”をメインテーマとしたため,伊藤和明氏の大地震に関する発表など,防災に関する発表・展示が多かったのが印象的でした.

 産総研の展示は.産総研の組織紹介,数値地質図「20万分の1数値地質図幅集」CD-ROM20万分の1シームレス地質図などの紹介を行いました,訪れてくださった方と話をしてみると,昨年の技術e-フォーラムの報告でもあったように,産総研内部の地質調査総合センターの認知度はまだ不十分なようで,組織の説明をしなければならない場面がまだまだありました.また「20万分の1数値地質図幅集」の存在をここで初めて知ったという方も多く,GIS用ベクトルデータはもとより,図副をスキャンしたラスターデータも非常好評でした.シームレス地質図も中国四国地方まで完成したことが好意的に受け止められ,九州地方を出来るだけ早く公表して欲しいとの期待も寄せられました.その一方,最近の出版物に関する耳の痛いご批判も,わずかではありますがいただきました.ただそれも,地質調査所は高い信頼を得てきたのだから,産総研になっても同じような確かな研究成果,出版物を出して欲しいとの他界期待からのご批判であり,しっかりと受け止める必要があると感じました.

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