GSJニュースレター NO.10 2005/7

地質調査総合センターシンポジウム開催について村上 裕(地質調査情報センター)

webによるシンポジウム案内.
 6月28日と29日の2日続けて,東京で地質調査総合センターの第1回と第2回のシンポジウムを開催しました.米国スタンフォード大学のAmos Nur教授を招聘して,二つのテーマのシンポジウムを開催する準備をすすめていく過程で,これらを地質調査総合センターのシンポジウムの立ち上げとし,今後も時宜を捉えて,このようなシンポジウムをシリーズ化して開催することにしました.

 28日のシンポジウムは,日本学術会議の資源開発研究連絡委員会と地質学研究連絡委員会の二つの研連と三者共同で主催するシンポジウムとしました.おかげで,日本学術会議の講堂を会場として使用することができました.また,幅広い参加者を獲得するために,(社)日本工学アカデミーをはじめとする10の学協会の協賛をお願いし,それぞれの会員への連絡をお願いしました.

 当初,「豊かな石油時代は終わった」というタイトルで準備を開始しましたが,「終わった」では,次が見えないという意見があり,「高く乏しい石油時代が来た」というタイトルに変更しました.現在は石油大量消費時代の後半の厳しい時代に入っているという意味をこめたものです.

 29日のシンポジウムは,当初,(財)深田地質研究所が主催するシンポジウムに協力するという係わり方だったのですが,これも,準備を進める過程で,地質調査総合センターが積極的に主催するということにしました.

 今回の2日連続のシンポジウムのために,地質調査総合センターのホームページにシンポジウムのコーナーをもうけ,参加者の申込受付をwebで行うという試みをしました.これらの準備のため,地質調査情報センターの常勤職員および契約職員のかなりの人数が,その準備に関与しました.シンポジウムを東京で開催することは,幅広くかつ大勢の人たちに来場していただくためには不可欠のことですが,会場の手配などの準備作業に手間がかかります.昨年度発足した地質調査情報センターが,その事務局の役割を引き受けていけるよう,さらに体制作りを固めていく計画です.

 活断層研究センターは,すでに自力で東京での報告会を開催しています.地質調査情報センターとしては,計画的に次回以降の地質調査総合センターシンポジウムを立案・実施していくつもりですが,地質調査総合センターの他の研究ユニットからの提案なども取り入れていきたいと思っています.

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