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年に一度世界各地で開かれている万国地質学会(International Geological Congress)が,2004年8月20日から28日にかけてイタリアの古都フィレンツェで開催された.今回は,会期中の野外巡検等の日程を工夫し会期を通常より2−3日縮める努力がなされ,土曜日から始まり土曜日に終わるという日程となっていた.参加者は7414人に達したと大会事務局から公表された.(表−1) 約3000の口頭発表と3500のポスター発表がおこなわれ,ポスターに対する口頭発表の比率が非常に高くなっていると報告された.また,口頭発表はまれにOHPが使われた他は,ほとんどパワーポイントが使用され, スライドを使った発表者は全くいなかった.さらに,キャンセルも口頭発表が10%,ポスター発表が25%と従来よりかなり少なくなったと事務局は胸を張っていた. 会期中,今後2回のIGCの開催国が決定された.2008年は北欧各国(ノルウェー,フィンランド,スウェーデン,デンマーク,アイスランド)が連合して,ノルウェーのオスローでの開催が決定された.競争相手はなかったようだが,北欧各国の地質調査所が強力に連携して十分な準備のもとに招致に成功したのが印象的であった.さらに,2012年にはオセアニア地域を代表してオーストラリアのブリスベンでの開催を決定している.また,IUGSのPresidentとして新たに中国からZhang Hongren氏が選出された. 会期中はほとんど晴天に恵まれイタリアの強い日差しがまぶしい毎日であったが,湿度が低く快適であった.会場は市内の中心地にあり,ほとんどの参加者は徒歩で会場に向かっていた.会議の運営は外部にほとんど委託され,非常にスムーズに運営されていた. 以下,IGCでの内容の一部について,それそれの担当者から紹介する.2008年オスローでの会議参加への参考とされたい. |
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