GDMP: グリッドデータ操作プログラム

English

sel adjlv govlay plmap plmaps/shade     標準GridDataFile書式
seldb gadd gojoin plmapc plmapcs xplmap/xplmapc使用法
seldb2 gsub gmerge     plmapg xplmap  パラメータ指定
altchg gtrim txproj plmapl xplmapc  OverlayObject記述
altx/rearx     gtopo     gtrf plmapcl     xplmapcs  Caption記述使用例
 
プログラム名 機  能
sel 既存グリッドデータから新たにグリッドデータを切り出す.
          パラメータ入力: logファイル名
入力(GridDB)ファイル名
(新)地域名ラベル
グリッド位置指定パラメータ
出力ファイル名
seldb AMDBグリッドデータから新たにグリッドデータを切り出す.
(このプログラムの実行のためには,「ソースプログラム seldb.f90 内のパラメータ AMDBDIR に指定されているディレクトリ」 が存在し,その中に AMDBグリッドデータが 収容されていることが必要である.)
          パラメータ入力: logファイル名
入力データ種別(原データ/接合編集データ)
地域名略称
(新)地域名ラベル
グリッド位置指定パラメータ
出力ファイル名
seldb2 AMDB2グリッドデータ (GSJ Open-file Report no.516) から 新たにグリッドデータを切り出す.
(このプログラムの実行のためには,「ソースプログラム seldb2.f90 内のパラメータ AMDB2DIR に指定されているディレクトリ」 が存在し,その中に AMDB2グリッドデータが 収容されていることが必要である.)
          パラメータ入力: logファイル名
(新)地域名ラベル
図法展開座標系番号(*2)
グリッド位置指定パラメータ
出力データファイル名
altchg 標準書式磁気異常グリッドデータファイルに対して,その第2組データとして もしくはヘッダー情報として記録されている高度情報を変更して, 新たな高度データに対応させた標準書式グリッドデータファイル作成する.
          パラメータ入力: logファイル名
入力データファイル名
高度データの指定方法(0:一定高度値 1:高度ファイル 2:GRIDファイル[2ndSet])
[0:一定高度値 のとき] 高度値(m単位)
[1/2:ファイル入力 のとき] 高度ファイル/GRIDファイルのファイル名
(新)地域名ラベル
出力データファイル名
altx 標準書式磁気異常グリッドデータファイルにその第2組データとして もしくはヘッダー情報として記録されている高度情報から, 高度のグリッドデータをとり出す.
          パラメータ入力: logファイル名
入力データファイル名
(新)地域名ラベル
出力データファイル名
rearx 多数組グリッドデータファイルの中から指定の1組データを 単独グリッドデータとしてとり出す.
          パラメータ入力: logファイル名
入力データファイル名
とり出すデータ組の順序番号
出力データファイル名
adjlv レベル合わせのため,グリッドデータに一定値を加算する.
          パラメータ入力: logファイル名
入力データファイル名
グリッドデータ加算値
(新)地域名ラベル
出力データファイル名
gadd 2組のグリッドデータを加算して新たなグリッドデータを作成する. 高度値は,入力データ1 のものを出力データにコピーする.
          パラメータ入力: logファイル名
入力データ1 ファイル名
入力データ2 ファイル名
(新)地域名ラベル
出力データファイル名
gsub 入力データ1 のグリッドデータから 入力データ2 のグリッドデータを減算して 新たなグリッドデータを作成する. 高度値は,入力データ1 のものを出力データにコピーする.
          パラメータ入力: logファイル名
入力データ1 ファイル名
入力データ2 ファイル名
(新)地域名ラベル
出力データファイル名
gtrim 入力データ に対して,参照データ の未定義データ領域と同じ範囲の グリッド値を 未定義値に置き換える.
          パラメータ入力: logファイル名
入力データファイル名
参照データファイル名
(新)地域名ラベル
出力データファイル名
gtopo DEMデータから地形高度グリッドデータを作成する.
(このプログラムの実行のためには,「ソースプログラム gtopo.f90 内のパラメータ DEMDIR に指定されているディレクトリ」 が存在し,その中に UTMゾーン番号に対応したサブディレクトリ構造で DEMデータを 収容してあることが必要である.)
なお,現状のプログラムでは,マイナスの標高が海域を意味し, 地形高度が与えられない(値 -1. を用いる) という扱いになっている.
          パラメータ入力: logファイル名
地域名ラベル
図法展開座標系番号(*2)
グリッド位置指定パラメータ
出力データファイル名
govlay 多数のグリッドデータを,順次スリット入りで重ね合わせてゆき, 新たなグリッドデータを作成する.
          パラメータ入力: logファイル名
(新)地域名ラベル
図法展開座標系番号(*2)
グリッド位置指定パラメータ
出力データファイル名
[空行まで任意回数繰返し] 入力データファイル名
gojoin 多数のグリッドデータを,一定の遷移ゾーン幅の設定で順次重ね合わせマージ (後から重ね合る側を優先し,境界領域はその周辺部になる)してゆき, 新たなグリッドデータを作成する.
          パラメータ入力: logファイル名
(新)地域名ラベル
図法展開座標系番号(*2)
グリッド位置指定パラメータ
遷移ゾーン幅(km)
出力データファイル名
[空行まで任意回数繰返し] 入力データファイル名
gmerge 多数のグリッドデータを,一定の遷移ゾーン幅の設定で順次マージ (境界領域は 両者の中央)してゆき,新たなグリッドデータを作成する.
          パラメータ入力: logファイル名
(新)地域名ラベル
図法展開座標系番号(*2)
グリッド位置指定パラメータ
遷移ゾーン幅(km)
出力データファイル名
[空行まで任意回数繰返し] 入力データファイル名
txproj グリッドデータを別の図法展開座標系に変換(再グリッディング)する.
          パラメータ入力: logファイル名
入力データファイル名
(新)図法展開座標系番号(*2)
出力データファイル名
gtrf 残差グリッドデータの標準磁場モデルを更新する.(残差の再計算に相当)
          パラメータ入力: logファイル名
入力データファイル名
調査実施年
旧標準磁場モデルの種別と基準年/世代番号
新標準磁場モデルの種別と基準年/世代番号
(新)地域名ラベル
出力データファイル名
plmap 与えられたグリッドデータの線画コンター図をA4用紙に描く.
          パラメータ入力: logファイル名
入力グリッドデータファイル名
出力PSファイル名
用紙の向き
 [以下は繰返し可能]
コンター間隔(0なら描画省略.そのとき下記パラメータも省略)
描画サイズ指定
整飾内容の指定(*3)
[次組データがあれば] 次データ組へ処理続行/終了の選択
plmapc 与えられたグリッドデータのカラー段彩つきコンター図をA4用紙に描く.
          パラメータ入力: logファイル名
入力グリッドデータファイル名
出力PSファイル名
用紙の向き
 [以下は繰返し可能]
コンター間隔(0なら描画省略.そのとき下記パラメータも省略)
カラー段彩の中央値
描画サイズ指定
整飾内容の指定(*3)
[次組データがあれば] 次データ組へ処理続行/終了の選択
plmapg 与えられたグリッドデータのグレースケール段彩図をA4用紙に描く.
          パラメータ入力: logファイル名
入力グリッドデータファイル名
出力PSファイル名
用紙の向き
 [以下は繰返し可能]
段彩間隔(0なら描画省略.そのとき下記パラメータも省略)
段彩の中央値
描画サイズ指定
整飾内容の指定(*3)
[次組データがあれば] 次データ組へ処理続行/終了の選択
plmapl 与えられたグリッドデータの線画コンター図を航跡表示付きでA4用紙に描く.
          パラメータ入力: logファイル名
入力グリッドデータファイル名
入力StdLIN測線データファイル名
出力PSファイル名
用紙の向き
 [以下は繰返し可能]
コンター間隔(0なら描画省略.そのとき下記パラメータも省略)
描画サイズ指定
測線位置描画のPen番号
整飾内容の指定(*3)
[次組データがあれば] 次データ組へ処理続行/終了の選択
plmapcl 与えられたグリッドデータのカラー段彩つきコンター図を航跡表示付きで A4用紙に描く.
          パラメータ入力: logファイル名
入力グリッドデータファイル名
入力StdLIN測線データファイル名
出力PSファイル名
用紙の向き
 [以下は繰返し可能]
コンター間隔(0なら描画省略.そのとき下記パラメータも省略)
カラー段彩の中央値
描画サイズ指定
測線位置描画のPen番号
整飾内容の指定(*3)
[次組データがあれば] 次データ組へ処理続行/終了の選択
plmaps 与えられたグリッドデータの陰影付きコンター図をA4用紙に描く.
          パラメータ入力: logファイル名
入力グリッドデータファイル名
出力PSファイル名
用紙の向き
 [以下は繰返し可能]
コンター間隔(0なら描画省略.そのとき下記パラメータも省略)
光源の方位角・仰角
鉛直軸スケーリング
描画サイズ指定
整飾内容の指定(*3)
[次組データがあれば] 次データ組へ処理続行/終了の選択
shade 与えられたグリッドデータの陰影図をA4用紙に描く.
          パラメータ入力: logファイル名
入力グリッドデータファイル名
出力PSファイル名
用紙の向き
 [以下は繰返し可能]
このデータ組の描画実行/省略(下記パラメータも省略) の選択
光源の方位角・仰角
鉛直軸スケーリング
描画サイズ指定
整飾内容の指定(*3)
[次組データがあれば] 次データ組へ処理続行/終了の選択
plmapcs 与えられたグリッドデータのカラー段彩陰影図をA4用紙に描く.
          パラメータ入力: logファイル名
入力グリッドデータファイル名
出力PSファイル名
用紙の向き
 [以下は繰返し可能]
カラー段彩間隔(0なら描画省略.そのとき下記パラメータも省略)
カラー段彩の中央値
光源の方位角・仰角
鉛直軸スケーリング
描画サイズ指定
整飾内容の指定(*3)
[次組データがあれば] 次データ組へ処理続行/終了の選択
xplmap グリッドデータのコンター図(線画)に,各種の整飾等を施した図面 を作成する.用紙サイズは A4~B0 の範囲で指定可能. 使用法の詳細は, 別記を参照のこと.
          パラメータ入力: logファイル名
入力グリッドデータファイル名
入力ファイル内データ組番号
OverlayObject記述ファイル名
Caption記述ファイル名
出力PSファイル名
使用用紙の指定
縮尺の逆数
左・下マージン指定
コンター間隔・コンター値文字サイズ
整飾内容の指定(*3)
処理続行/中止の選択(パラメータ設定確認)
IDラベル付加するか否かの選択とそのラベル文字列
xplmapc グリッドデータのカラー段彩つきコンター図に,各種の整飾等を施した図面 を作成する.用紙サイズは A4~B0 の範囲で指定可能. 使用法の詳細は, 別記を参照のこと.
          パラメータ入力: logファイル名
入力グリッドデータファイル名
入力ファイル内データ組番号
OverlayObject記述ファイル名
Caption記述ファイル名
出力PSファイル名
使用用紙の指定
縮尺の逆数
左・下マージン指定
コンター間隔
カラー段彩の中央値
カラー段彩ラスター化分解能(600dpi単位)
カラー段彩凡例を付加するか否かの選択とそのサイズ・位置等
整飾内容の指定(*3)
処理続行/中止の選択(パラメータ設定確認)
IDラベル付加するか否かの選択とそのラベル文字列
xplmapcs グリッドデータのカラー段彩陰影図に,各種の整飾等を施した図面 を作成する.用紙サイズは A4~B0 の範囲で指定可能. 使用法の詳細は, 別記を参照のこと.
          パラメータ入力: logファイル名
入力グリッドデータファイル名
入力ファイル内データ組番号
OverlayObject記述ファイル名
Caption記述ファイル名
出力PSファイル名
使用用紙の指定
縮尺の逆数
左・下マージン指定
カラー段彩間隔
カラー段彩の中央値
カラー段彩ラスター化分解能(600dpi単位)
光源の方位角・仰角
鉛直軸スケーリング
カラー段彩陰影凡例を付加するか否かの選択とそのサイズ・位置等
整飾内容の指定(*3)
処理続行/中止の選択(パラメータ設定確認)
IDラベル付加するか否かの選択とそのラベル文字列
(*1) グリッド位置指定パラメータには,南西角の北向き・東向き座標値と, 北および東に向かってそれぞれのメッシュ間隔と点数が含まれる.
(*2) 図法展開座標系が UTM でないときは, 原点位置情報データを付加.
(*3) 整飾内容の指定には,縮尺バー記入/非記入の選択と記入位置の指定, 緯経度線の記入/非記入の選択(その間隔は自動設定), 海岸線・河川・都道府県境の 記入/非記入の選択 が含まれる.
(海岸線ほかの記入実行のためには,「ライブラリ サブプログラム wshore.c 内のパラメータ DIRSHOR に指定されているディレクトリ」 が存在し,その中に UTMゾーン番号に対応したサブディレクトリ構造で 必要なデータを収容してあることが必要である.)

標準グリッドデータファイル書式 v2018

1. 1つのファイルは,1組のグリッドデータまたは複数組のグリッドデータからな
  る.但し,複数組のグリッドデータからなるファイルの2組目以降のグリッドデー
  タには,利用上の制約があり,次の場合にのみ有効とする.
   (1) 第1組目のグリッドデータがある曲面上での物理量の分布を示し,第2組の
    グリッドデータがその曲面の高度分布を示す.
   (2) 複数組のグリッドデータの羅列(一般に処理の中間結果など)であり,その
    値の分布の図化以外には,利用を見込まない.
2. 格子点データの値に使用する単位は,磁力値なら nT,高度なら m,磁化強度
  なら 0.01A/m,重力値なら mGal とし,その他の場合もこれらから導かれるも
  のを使用することを原則とする.また,格子点データの未定義を示す数値として
  は,有効数字が 99999 となる正の値(実データ値の変域に応じて桁移動する)を
  用いることを推奨する.
3. グリッドデータファイル上のすべてのレコード(行)の長さは,改行コードを除
  いて 80バイト以下とする.また,可能な限り改行コードを除いて 79バイト以下に
  することを推奨する.
4. グリッドデータファイル上のデータには,ASCIIコード文字以外を使用せず,
    また,改行コード以外の制御コードも含めないものとする.

各組のグリッドデータは,下記のように構成される.
a) コメント : 第1ヘッダーの前に任意行数のコメント行をおくことができる.
        コメント行は,1行 80バイト以下で,先頭桁を '#' とする.
b) 第1ヘッダー(地域名,使用座標系情報) [固定書式] 
    FORMAT(a8, 4x,i4, 2i8, 2i8)
  area: 地域名(もしくはデータ種別)を示す 8文字の文字列(先頭は '#' 以外)
  nc :  座標系番号:地図投影座標変換サブルーチンで使用する図法番号
            0 : 国土調査法に基づく新平面直角座標(ガウスクルィーゲル図法)
         1-60 : UTM座標(ガウスクルィーゲル図法,ゾーン番号の 1-60 に対応)
           61 : 北極UPS座標(Universal Polar Stereographic Projection)
           62 : 南極UPS座標(   = 国際極心平射図法                  )
           65 : UTM座標と同様であるが非標準の中央経線を指定できる
           70 : メルカトール図法
           71 : ランベルト等角円錐図法(1基本緯線)
           72 : ランベルト等角円錐図法(2基本緯線)
          100 : ランベルト等積方位図法(楕円体と表面積の等しい球からの投影)
          109 : ランベルト等積方位図法(楕円体の長半径を半径とする球から投影)
          199 : 緯経度の分単位の値をそのまま km 単位の北・東向き座標値とみなす
        この番号は,GRS楕円体(WGS, 世界測地系)に対するものであり,
        ベッセル楕円体(旧東京測地系)に対しては 800 を加算したものとする.
  ig, kg : 座標原点の緯度・経度(分単位) [1≦nc≦62 の場合は不要] 
  i1, i2 : 2つの基本緯線の緯度(分単位) [nc=72 の場合にのみ必要] 
     各図法とも一般に,座標原点で座標値は X=Y=0 であるが,
    UTM座標では,基準点で X=0,Y=500,000(m),
    UPS座標では,極で X=Y=2,000,000(m)である.
c) 第2ヘッダー(格子位置情報と未定義値,高度) [自由書式] 
    FORMAT(2i12, 2i6, 2i6, 1x, f7.1, 1x, f7.0) を標準とする.
  ixs, iys : データ格子の南西隅の座標値(北向き(X)・東向き(Y),m単位) [整数] 
  mszx,mszy: 北方向・東方向の格子間隔(m単位) [整数] 
  mxn, myn : 北方向・東方向の格子点数(両端を含む) [整数] 
  vnul :     格子点データの値が未定義であることを示すために用いる数値 [実数] 
  alt :      観測高度値(m単位) [実数] 
             (値が 0. のときは,観測面の高度分布が第2組のグリッドデータとして
               与えられること示し,値が 負(-1.)のときは,高度が未定義であると
               みなされる.第2組の高度分布データに対しては無意味であるが,-1. 
               の値を埋めておくものとする.)
d) 格子点データ [自由書式] 
    FORMAT((f7.1, 9(1x,f7.1))) を標準とする.
  全格子点データを,南西隅からはじめて北方向に向う順序(北端まで到達して始めて
  すぐ東側の列のデータに移る)で,列記する.
   このデータを読みとるプログラムは,
      read(10,*) ((f(i,k),i=1,mxn),k=1,myn)
  のごとくであるが,書き出すプログラムは,
      do k=1,myn
        write(10,'((f7.1,9(1x,f7.1)))') (f(i,k),i=1,mxn)
      enddo
  のように,列を移る位置で改行しておくことを推奨する.

xplmap/xplmapc/xplmapcs 作図プログラムの使用法

<パラメータの指定>

[入出力ファイルの指定]
  (1) 作業ディレクトリ名: 以下のファイル名入力では,
        このディレクトリを基準としてパス名を指定する.
  (2) 入力グリッドデータのファイル名.
  (3) データセット順序番号: 順序番号(通常は1)を指定する.
        入力データファイルが複数組のグリッドデータからなる場合に,その
        先頭組以外のグリッドデータを処理するときに,2以上を指定する.
  (4) Overlay Object 記述データのファイル名:
        空行のとき Overlay Object なし とみなされる.
  (5) Caption 記述データのファイル名:
        空行のとき Caption なし とみなされる.
  (6) 出力PSデータのファイル名.

[図化パラメータの指定]
  (7) 用紙の指定(AiP/AiL/BiP/BiL [i:4~0] のいずれか)
  (8) 縮尺率の逆数 (50000. を与えると 5万分の1 の縮尺になる)
  (9) 左辺余白(cm単位)
 (10) 下辺余白(cm単位)

 (11) [XPLMAP/XPLMAPC のとき] コンター間隔(=カラー段彩間隔の 1/2) [整数] 
 (11) [XPLMAPCS のとき] カラー段彩間隔 [整数] 
 (12) [XPLMAP のとき]  コンター値記入文字サイズ(cm単位) [0.のとき記入しない] 
 (12) [XPLMAPC/XPLMAPCS のとき] カラー段彩の中央値 [整数] 
 (13) [XPLMAPC/XPLMAPCS のときのみ]
      カラー段彩ラスター化分解能(600dpi単位) [整数] 
 (14) [XPLMAPC/XPLMAPCS のときのみ] カラー階調凡例の記入の制御(y/n)
  (14a) [(14)=y のとき] その大きさ(標準サイズに対する拡大率)
  (14b) [(14)=y のとき] その記入位置
  (14c) [(14)=y のとき] コンター値の単位表示の文字列

 (15) 縮尺の記入の制御(y/n)
  (15a) [(15)=y のとき] その記入位置
 (16) 緯経度線の記入の制御(y/n)
 (17) 海岸線の記入の制御(y/n)
  (17a) [(17)=y のとき] 河川・湖沼 の記入の制御(y/n)
  (17b) [(17)=y のとき] 都道府県境 の記入の制御(y/n)

[各種パラメータの確認]
 (18) 作図実行の可否(y/n)
 (19) 図左下への識別ラベル記入の制御(y/n)
  (19a) [(19)=y のとき] 識別ラベルの文字列

<Overlay-Object 記述データの形式>

(a) Object の種類:
    1) 点,2) 円,3) 水平な線分,4) 傾いた線分,5) 矩形(水平),6) 直方体,
   7) マーク,8) 文字列スタイルの設定,9) 文字列,10) 水平面内の多角形,11) 起
   伏のある多角形,12) 緯経度矩形(水平) を指定できる.
    各 Object は,一般に物理的意味をもち,水平的な位置ばかりでなく深さの属性
   があるので,この記述データには深さ情報が含まれるが,xplmapc 作図プログラム
   では,深さ情報は無視される.

(b) 記述方法の一般則:
 ・ 第1カラムが # の行は,コメント行として無視される.
 ・ 多角形Object の場合をのぞき,1Object を1行で記述する.多角形Object は,
   複数行で構成され,先頭行で指定した頂点数に対する頂点座標を,2行目以降に記
   述する.
 ・ 各Object の記述は,先頭に Object のキーワード,その次に 水平位置の指定に使
   用する座標系(文字列スタイルの指定の場合を除く)ではじまり,その後に,各種
   の数値データ等が列挙される.(すべて,フリーフォーマット)
 ・ 各 Object のキーワードは,下記の一覧に示すとおりであるが,小文字を使用して
   かまわない.
 ・ 水平位置指定に使用する座標系は,cvinit ルーチンで使用する図法番号 または *
   のいずれかである."*" は,水平位置を 緯度(度,分)と経度(度,分)で表すこと
   を意味し,図法番号の場合は,その図法展開の座標系でのkm単位の直角座標値で指
   定することを意味する.図法番号を指定する場合には,その座標系は 入力グリッド
   データの座標系と一致していなければならない.
 ・ 列挙する数値データのうちいくつかは,後ろに向かって全部の省略が許される.
   省略できる項目は,下記の一覧で [ ] で囲って示してある.

(c) 記述方法の一覧:
  0) #  (第1カラムが # の行は,コメント行として無視される.)
  1) POINT   nc   xp      yp    deep  size  [ icol ]
     POINT   *  id:fim  kd:fkm  deep  size  [ icol ]
  2) CIRCLE  nc   xc      yc    deep  radius  [ thick  icol  ityp ]
     CIRCLE  *  id:fim  kd:fkm  deep  radius  [ thick  icol  ityp ]
  3) HLINE   nc   xs      ys      xt      yt    deep  [ thick  icol  ityp ]
     HLINE   *  id:fim  kd:fkm  id:fim  kd:fkm  deep  [ thick  icol  ityp ]
  4) SLINE   nc   xs      ys    dps    xt      yt    dpt  [ thick  icol  ityp ]
     SLINE   *  id:fim  kd:fkm  dps  id:fim  kd:fkm  dpt  [ thick  icol  ityp ]
  5) HRECT   nc   xs      ys      xt      yt    deep  [ thick  icol  ityp ]
     HRECT   *  id:fim  kd:fkm  id:fim  kd:fkm  deep  [ thick  icol  ityp ]
  6) BLOCK   nc   xs      ys      xt      yt    dp1  dp2  [ thick  icol  ityp ]
     BLOCK   *  id:fim  kd:fkm  id:fim  kd:fkm  dp1  dp2  [ thick  icol  ityp ]
  7) MARK    nc   xp      yp    mark  size  [ thick  icol ]
     MARK    *  id:fim  kd:fkm  mark  size  [ thick  icol ]
  8) LSTYLE  font  size  [ angle  itcol  ibcol ]
  9) TEXT    nc   xp      yp    [ kp  text ]
     TEXT    *  id:fim  kd:fkm  [ kp  text ]
 10) HPOLYG  nc  npt  deep  [ thick  icol  ityp ]  / (  xp  ,   yp  , i=1,npt)
     HPOLYG  *   npt  deep  [ thick  icol  ityp ]  / (id:fim, kd:fkm, i=1,npt)
 11) SPOLYG  nc  npt  [ thick  icol  ityp ]  / (  xp  ,   yp  , deep, i=1,npt)
     SPOLYG  *   npt  [ thick  icol  ityp ]  / (id:fim, kd:fkm, deep, i=1,npt)
 12) LRECT   nc   xs      ys      xt      yt    deep  [ thick  icol  ityp ]
     LRECT   *  id:fim  kd:fkm  id:fim  kd:fkm  deep  [ thick  icol  ityp ]

(注)
  [共通]   nc/* :   座標系の選択. * は緯経度値での指定を意味する.
                   nc の値は,入力グリッドデータの座標系の図法番号と一致してい
                   なければならない.
           xp,xc,xs,xt/yp,yc,ys,yt :
                     図法番号 nc の座標系におけるkm単位の北向き/東向き座標値.
           id:fim/kd:fkm :
                     緯度/経度 の値を 度:分 の形式で与える. : と 分の値 との
                   間には空白があってもよいが,度の値 と : との間には空白をおい
                   てはならない.(分単位のみで指定する場合も 0: を前につける必
                   要がある.プログラム内では,: の前の整数値を60倍して : の後
                   の実数値に加算しているだけであるので,南緯・西経の場合には,
                   度の値 と 分の値 の両方に負符号をつける必要がある.)
           npt :     多角形の頂点数(3以上 150以下).
           deep,dps,dpt,dp1,dp2 :
                     m単位の深度値.
           size/radius/thick :
                     cm単位の図上での大きさ/半径/線幅.
           icol/ityp :
                     線またはぬりつぶしの色/線の種別を規定する.線の種別(ityp)
                   は,0(実線),1(破線),2(点線),3(鎖線) のいずれか.
           itcol/ibcol :
                     文字色/背景色を規定する.
               (icol/itcol/ibcol の値は,(-255)~0 の値でモノクロ濃淡表示,
               0~16777215 の値でカラー表示の指定となり,0 が黒,16777215 と
               (-255) が白に対応する.(-255)~16777215 の範囲外の値を与えると,
               icol/itcol に関しては 黒,ibcol(背景色)に関しては 無色透明
               が指定されたものとみなされる.)
  [MARK]   mark :    0 : ○   2 : □   4 : △   6 : ☆   8 : +
                     1 : ◎   3 : ◇   5 : ▽   7 : ※   9 : ×
                     その他: mark=0, thick=0., icol=0 とみなされる.
                   但し,0≦mark≦6 のときに,thick=0. を与えると,各マークの
                   内側が指定された色でぬりつぶされ,◎の場合は,さらに内円の内
                   側が白でぬりつぶされる.
  [LSTYLE] font, size, angle :
                     使用フォントを指定する3文字以下の文字列(lstyle ルーチンで
                   使用する形式),文字サイズ(cm単位)と文字列の向き(度単位).
  [TEXT]   kp   :    指定の点と文字列の位置関係を規定する.
                   0: 左下 1: 右下 2: 中央 を指定の点に合わせる.
           text :    前後の空白を除いた文字列(途中の空白は有効).
                   但し,その文字列の先頭と末尾がともに "(またはともに ' )の
                   場合は,それらの "(または ' )を除いた文字列になる.(前後
                   の空白を有効にしたいときに有用)

<Caption 記述データの形式>

  第1カラムが #(半角)のとき: コメント行として無視される.
  第1カラムが,半角の 空白/ = / # のいずれでもないとき:
     第1カラムから,使用フォントを指定する3文字以下の文字列(lstyle ルーチンで
    使用する形式)を記述し,そのあとに空白を区切りとして,「文字サイズ(size)・
    文字列の向き(angle)・文字色(itcol)・背景色(ibcol)」を指定する.
     size は cm単位,angle は度単位.itcol/ibcol の値は,そのまま style ルー
    チンに渡され,(-255)~0 の値でモノクロ濃淡表示,0~16777215 の値でカラー表
    示の指定となる.但し,範囲外の値を与えると,文字色に関しては黒,背景色に関
    しては無色透明が指定されたものとみなされる.
     angle 以降は,後ろに向かって全部の省略が許され,省略時には,angl=0., 
    itcol=0 (黒), ibcol=-999 (無色透明) が有効となる.
  第1カラムが =(半角)のとき:
     第2カラム以降にフリーフォーマットで,文字の開始位置(コンター図左下の原
    点に相対的な位置; X: 右(東)向,Y: 上(北)向)を cm単位で指定する.
  第1カラムが 半角空白 のとき:
     行頭と行末の空白を除く文字列を,図中に書き込む.但し,その文字列の先頭と
    末尾がともに "(またはともに ' )の場合は,それらの "(または ' )を除いた
    文字列を書く.文字の位置および形式は,上記で指定されたものが有効となる.
     但し,位置指定をはさまずに文字列指定を連続させると,文字サイズの 120%の
    改行幅をとって,次の行へ文字列を記入できる.

<xplmapc 使用のサンプル>

[キーボード入力データ(例)]
        (前の括弧付数値 と ;以降 は 説明用の記載で入力データではない)
  (1)   ~/kobe          ; ディレクトリ名
  (2)   amkobe.grd      ; 入力グリッドデータファイル名
  (3)   1               ; データセット順序番号
  (4)   kobe.obj        ; Overlay Object 記述データのファイル名
  (5)   kobe.cap        ; Caption 記述データのファイル名
  (6)   amkobe.ps       ; 出力PSデータのファイル名
  (7)   a2l             ; 用紙の指定
  (8)   200000          ; 縮尺率の逆数
  (9)   5               ; 左辺余白:cm単位
 (10)   3               ; 下辺余白:cm単位
 (11)   5               ; コンター間隔 (=カラー段彩間隔の 1/2) [整数]
 (12)   -30             ; カラー段彩の中央値 [整数]
 (13)   2               ; カラー段彩ラスター化分解能(600dpi単位) [整数]
 (14)   y               ; カラー階調凡例記入の制御
 (14a)  1               ;   拡大率    [(14)=y のとき]
 (14b)  40 3            ;   記入位置  [(14)=y のとき]
 (14c)  (nT)            ;   単位表示  [(14)=y のとき]
 (15)   y               ; 縮尺の記入の制御
 (15a)  12 3            ;   記入位置  [(15)=y のとき]
 (16)   y               ; 緯経度線の記入の制御
 (17)   y               ; 海岸線の記入の制御
 (17a)  n               ;   河川・湖沼 の記入の制御 [(17)=y のとき]
 (17b)  n               ;   都道府県境 の記入の制御 [(17)=y のとき]
 (18)   y               ; 作図実行の可否 (パラメータ確認)
 (19)   y               ; 図左下への識別ラベル記入の制御
 (19a)  KobeAM.map      ;   識別ラベルの文字列 [(19)=y のとき]

[Overlay-Object 記述データ(例)]
  #
  lstyle HB  0.7  0.  0  -999
  mark  *  34:41.2  135:12.0  0  0.3  0.  0
  text  *  34:41.2  135:12.0  1  "KOBE "
  mark  *  34: 41.5  135: 30.5  0  0.3  0.  0
  text  *  34: 41.5  135: 30.5  1  "OSAKA "
  mark  *  34: 60.6  135: 46.2  0  0.3  0.  0
  text  *  34: 60.6  135: 46.2  1  " KYOTO"
  # Hankyu Kobe-Imadzu-Takarazuka line loop loc.
  spolyg   53   33   0.06  0  0
     3842.573  544.585   -5   3841.362  544.429   -1   3841.899  544.165   -1
     3843.005  543.339   -5   3844.091  542.359   -5   3845.088  540.945  -10
     3844.877  536.423   -5   3844.191  532.931   -5   3846.739  533.221  -20
     3847.844  532.711  -30   3849.007  532.481  -40   3849.796  532.384  -50
     3850.595  531.862  -45   3851.009  532.019  -45   3851.263  531.630  -50
     3851.426  531.977  -50   3851.451  532.763  -60   3851.671  533.131  -60
     3852.036  533.387  -55   3852.434  534.172  -65   3852.474  535.436  -55
     3852.859  536.510  -40   3853.337  537.301  -40   3853.154  538.457  -30
     3851.808  540.110  -30   3851.219  540.978  -30   3849.944  541.197  -30
     3849.311  541.494  -30   3848.832  542.535  -30   3846.771  543.124  -15
     3846.378  543.719  -10   3844.427  543.758   -5   3843.406  544.499   -5

[Caption 記述データ(例)]
  #
  TBO  2.  0.  0  2047
  =  3.  23.
   IGRF Residuals
  #
  TB   1.  0.  0  -255
  =  26.  8.5
   Flown  in December, 1995
   Average Line Spacing: 300m
  #
  HO   0.75  0.  0  -255
  =  26.  5.
   Flying Altitude:
   "  300m above Ground Envelope"
   Reduction Surface of this Map:
   "  200m upward Smoothed surface"
   "  above the actual flight level"