理論磁気異常計算(CALMA)
MAGAFD, MPOINT, MVLINE, MHRECT, MPRISM, CALMA関数
1.機 能
・magafd ルーチンは,ソース磁化の伏角・偏角と地球磁場の伏角・偏角を設定する.
・mpoint/mvline/mhrect/mprism の各ルーチンは,計算するソースのモデルを,
点/鉛直な線/水平な矩形の面/直方体 に設定し,それぞれのモデルパラメータを
設定する.
・calma ルーチン(関数)は,観測点の位置座標を指定して,設定済みのモデルの磁
気異常(全磁力異常)を計算し,その結果を関数値とする.
地球磁場方向の設定を変更すれば設定した方向成分の磁気異常が計算できる.
(注) 本ルーチン群の中では,北向きを X,東向きを Y,下向きを Z とする右手系のデ
カルト座標を想定しており,すべての座標(長さ)について同一の単位を使用する限
り,座標の単位は任意である.
2.呼出し手順と引数
call magafd(the, phi, dip, dec)
the, phi [float] 磁化方向の伏角と偏角を度単位で与える.
dip, dec [float] 地球磁場方向の伏角と偏角を度単位で与える.
call mpoint(am, xc, yc, zc, vol)
call mvline(am, xc, yc, za, w, area)
call mhrect(am, cx, rx, cy, ry, zc, h)
call mprism(am, cx, rx, cy, ry, za, w)
am [float] ソースの磁化強度を A/m単位で与える.
xc, yc [float] ソースの水平位置座標を与える.
zc [float] ソースの深度座標を与える.
cx, rx [float] ソースの X座標方向のひろがりを 中央値と全幅 で与える.
cy, ry [float] ソースの Y座標方向のひろがりを 中央値と全幅 で与える.
za, w [float] ソースの深度方向のひろがりを 下限(=上端深度)(za)と厚さ(ま
たは線の長さ)(w) で与える.但し,w=0. のとき底なしモデル
(w→∞)とみなす.
vol [float] 点で代表させる立体の体積を与える.
(単位は,座標の単位の 3乗)
area [float] 線で代表させる立体の断面積を与える.
(単位は,座標の単位の 2乗)
h [float] 面で代表させる立体の厚さを与える.
(単位は,座標の単位と同じ)
f = calma(xp, yp, zp)
xp, yp [float] 計算点の水平位置座標を与える.
zp [float] 計算点の深度座標を与える.
f [float] 計算結果.全磁力異常の値(nT単位)を得る.