GSJコア飯高赤桶観測点資料

重松紀生¹⁾, 小泉尚嗣¹⁾, 渡辺 寛²⁾, 伊藤 勉²⁾, 曽出康浩²⁾, 西脇 仁²⁾

1) 産業技術総合研究所　活断層・地震研究センター, 2) 株式会社 日さく

Geological Data of the GSJ boring core at the Iitaka-akou Observation Station

Authors: Norio Shigematsu¹⁾, Naoji Koizumi¹⁾, Hiroshi Watanabe²⁾, Tsutomu Ito²⁾, Yasuhiro Sode²⁾, Hitoshi Nishiwaki²⁾

Affiliations: 1) Active Fault and Earthquake Research Center, AIST, 2) Nissaku Co., Ltd.

紀伊半島〜四国の沖合にある南海トラフで発生する東南海・南海地震はM（マグニチュード）8クラスの巨大地震であり，今後30年以内の発生確率は50-70％である．この地震が発生した場合は大きな災害をもたらすと考えられるので，早期に観測網を整備して，東南海・南海地震の予測精度の向上を図る必要がある．過去の東南海・南海地震前後の地下水変化や地殻変動の報告と最新の地震予測モデルに基づいて，産業技術総合研究所は，多機能の地下水等総合観測点の整備を開始し，2008年度末までに12点の整備を終えた（小泉，2009）．三重県県松阪市飯高町の飯高赤桶（あこう）観測点はその一つである．

飯高赤桶観測点では，他の観測点と同様に，孔１（深さ600ｍ），孔２（深さ208ｍ），孔３（深さ30ｍ）と３つの孔を掘り，それぞれにコアを採取して地質柱状図等を作成した．本原稿は，そのコアに関する分析結果の序報である．

なお，研究資料集に収められた内容は，index-ita.htmlから閲覧することができる．引用例は以下の通りである．

例１

重松紀生・小泉尚嗣・渡辺 寛・伊藤 勉・曽出康浩・西脇 仁（2009），GSJコア飯高赤桶観測点資料，地質調査総合センター研究資料集, 511, CD-ROM 1枚，産業技術総合研究所地質調査総合センター.

例2

重松紀生・小泉尚嗣・渡辺 寛・伊藤 勉・曽出康浩・西脇 仁（2009），GSJコア飯高赤桶観測点資料，地質調査総合センター研究資料集, 511, http://www.gsj.jp/GDB/openfile/index_j.htm，産業技術総合研究所地質調査総合センター.

Example 1: Shigematsu, N., Koizumi, N., Watanabe, H., Ito, T., Sode, Y., Nishiwaki, H.（2009）Geological Data of the GSJ boring core at the Iitaka-akou Observation Station. GSJ Openfile Report, no. 511, 1 CD-ROM, Geol. Surv. Japan, AIST

謝辞：　観測施設整備工事においては、周辺住民の皆様、三重県庁、松阪市役所ならびに地縁団体赤桶の方々にご協力して頂き、無事に観測施設を設置することができました。ここに御礼申し上げます。

参考文献

小泉尚嗣（2009）地下水等総合観測による巨大地震予測，日本地球惑星科学連合ニュースレター，5，2，3-5.