測地座標変換(XW84T)
XW84T, XTW84, XW84TD, XTW84D
1.機 能
xw84t/xw84td ルーチンは,日本測地系2000 (JGD2000) や ITRF94 などとほぼ同等
の WGS84測地系(世界測地系)における緯度・経度・高度を与えて,旧東京測地系に
おける緯度・経度・高度を得る.xtw84/xtw84d ルーチンは,その逆変換として,旧
東京測地系における緯度・経度・高度から,WGS84測地系における緯度・経度・高度を
得る.
世界測地系が準拠する GRS80地球楕円体と旧東京測地系が準拠するベッセル地球楕
円体との位置関係は,座標軸の回転を伴わず,楕円体中心の平行移動のみで規定され
るものとし,その中心点の平行移動(下記文献の数値を使用)と楕円体パラメータの
相違を考慮にいれて変換の計算を行う.なお,日本測地系2000 (JGD2000) における高
度の定義は,ジオイド面からの高度であるが,ここでいう高度はそれと異なり,楕円
体表面からの高さ「楕円体高」である.
[文献] 金沢輝雄(1988)海図等に記載する測地系変換補正量の計算方法.
水路部観測報告,衛星測地編,第1号,76-81.
2.呼出し手順と引数
call xw84t (wlat, wlon, walt, tlat, tlon, talt)
call xw84td(dwlat, dwlon, dwalt, dtlat, dtlon, dtalt)
wlat, wlon [float] 計算点の世界測地系での緯度・経度を分単位で与える.
dwlat,dwlon [double] [同上]
walt [float] 計算点の世界測地系での高度を m単位で与える.
dwalt [double] [同上]
tlat, tlon [float] 計算結果.東京測地系での緯度・経度(分単位)を得る.
dtlat,dtlon [double] [同上]
talt [float] 計算結果.東京測地系での高度(m単位)を得る.
dtalt [double] [同上]
call xtw84 (tlat, tlon, talt, wlat, wlon, walt)
call xtw84d(dtlat, dtlon, dtalt, dwlat, dwlon, dwalt)
tlat, tlon [float] 計算点の東京測地系での緯度・経度を分単位で与える.
dtlat,dtlon [double] [同上]
talt [float] 計算点の東京測地系での高度を m単位で与える.
dtalt [double] [同上]
wlat, wlon [float] 計算結果.世界測地系での緯度・経度(分単位)を得る.
dwlat,dwlon [double] [同上]
walt [float] 計算結果.世界測地系での高度(m単位)を得る.
dwalt [double] [同上]