稲田周辺
JR水戸線の稲田から岩瀬にかけての沿線では,花崗岩類を盛んに採掘しています.稲田駅を出て北に向かうと石切山脈の看板やモニュメントが見えます.山肌が白くなっているので,山塊のあちらこちらが,採掘場となっているのがわかります.中野石材では,事務所で手続きをすると,見学用の広場に案内してもらえます.実際の作業を上から見学できます.隣接するタカタ(旧称高田石材)には,石の百年館という見学施設があります.採掘の様子を知ることができるほか,岩石や鉱物の標本展示もあります.花崗岩が堆積岩を取り込んだ様子など,地質学的に興味深く観察できます.
稲田付近の花崗岩は,稲田花崗岩という主に粗粒の角閃石含有黒雲母花崗岩です.石材としては,稲田石と呼ばれています.稲田石は石材として多くの優れた性質があり,日本中の建物で使われています.茨城県では,県庁舎,笠間日動美術館,歴史館などをあげることができます.
中野石材採掘現場.
石の百年館.