2003年12月16日の三宅島

三池沖から見た三宅島(16日午後)

警視庁航空隊東京ヘリポート基地から,おおとり5号にて.同乗者は森さん(東大),中堀さん,菊池さん(気象庁) .
東ヘリ発10:03,三宅島着10:51,三宅島発11:23,新島着11:40,新島発13:00, COSPEC観測開始13:20,三宅島空港発14:00,東ヘリ着15:07.

三宅島の天候回復を待ち,予定より30分遅く出発. 視程は非常によく,関東平野を取り囲む山地が全て見渡せる.

お台場越しの富士山
伊豆大島.手前は横浜市街

三宅島も相模湾に出たあたりから島影が見えはじめる.
10:50すぎ三宅島着.カルデラ内観測終了は11:23.このほか午後のCOSPEC観測時に 噴煙の遠望観測を行った.

北西風がやや強く,カルデラ内は噴煙が巻いてあまりよく見えない. 噴煙高度は約900-1000m程度.間欠的に白煙の塊が上がる. 午後の COSPEC観測時には風がやや弱まり,噴煙はやや高く(1100m程度), 間欠的な白煙上昇がより明確にわかった. 噴煙は午前は三池-サタドー岬方向よりに,午後は空港南方向に流される.

主火口は噴煙のためによく見えなかった.赤外温度観測も150℃以上としか 測定できず.噴煙量そのものは,最近の観察時と 同程度.噴煙ではっきりとは 見えないが,主火口の北西側の噴気がやや活発な印象.

12/2の金子さんの観察時と比べて,カルデラ底に大きな変化はない.水たまり の位置や数も,やや水位が下がった程度で, 基本的に変わらない. 崖錐の発達は続いているが,同時にガリの発達も目立ち,成長はやや鈍って いるようだ. カルデラ縁も見比べるかぎり,1m程度の後退が局所的に認められるが 特に大規模な崩落はない.

北東から
容量:52K
サイズ:800×525
南から
容量:59K
サイズ:800×525
東から(午後)
容量:32K
サイズ:800×600
カルデラ底
容量:74K
サイズ:800×525
南西から主火口付近
容量:77K
サイズ:800×525
北東側カルデラ底
容量:55K
サイズ:800×525
スオウ穴西カルデラ縁
容量:89K
サイズ:800×525
北西側カルデラ底
容量:55K
サイズ:800×525
南東カルデラ壁
容量:73K
サイズ:800×525
1535年スコリア丘断面
容量:80K
サイズ:800×525
北カルデラ壁
容量:73K
サイズ:800×525
南西カルデラ縁
容量:46K
サイズ:800×525