天候: 曇り(雲底は十分高く、火口観測に支障なし)。 風は南~南南西 (海抜300ftは180度から20ノット; 海抜3000ftは200度から20ノット(約10m/s))。
噴煙: 白色噴煙。高さはカルデラリムから2-300m程度。 噴煙は北に流れる。 青白色ガスも同方向の山麓~沿岸に流下。
陥没カルデラ内: スオウ穴直下では、崖錐が成長し、池の面積も縮小。 主火孔周辺に大きな変化は認められず。 気象庁の赤外熱映像装置による火口内最高温度は192℃ (ただし主火口が噴煙で覆われ、少し低めに出ている可能性あり)。 火口内の池は西側のものを除いて、全体的に面積が縮小し、赤茶色。 火口観測は高度3000ftで反時計回りに4周回。
火山ガス: COSPEC観測を火口から北~北東に3マイルおよび5マイルの海上で、 3回実行。噴煙直下を通過中、機内は強い硫黄臭(H2S)。
山麓周縁部: 特に大きな変化はなし。 火山ガスの影響が少ないと思われる地区では、 樹々が緑色の葉をつけていた。 神着の南にある川田沢貯水池の色調は、明るい緑色。
行程:
6:12 つくば出発。 7:50 海上保安庁(羽田)に到着。 9:55 ヘリクルーと本日の飛行打ち合わせ。 10:21 羽田を離陸。 11:15 三宅島空港に着陸。古屋さんが降り、島内作業(重力観測データ回収)。 11:25 三宅島空港を離陸。COSPEC観測開始。 11:50 COSPEC観測終了。火口観測開始。 12:20 火口観測終了。 12:33 新島空港着陸。昼食、燃料補給、休憩。 13:43(?) 新島空港離陸。 13:59(?) 三宅島空港着陸。古屋さん再搭乗。 14:10 三宅島空港離陸。 14:25-30 大島にて、座礁船観察。 14:55 羽田航空基地帰着。 17:10 つくば到着。
↑ : 海上保安庁の格納庫にて。羽田⇔浜松町のモノレール。
↑
↑
:お世話になったヘリ。「わかわし、MH806」、スーパーピューマ。
ヘリクルーは5名、観測者らは5名、計10名が搭乗。
↑
↑
:10時10分エンジンスタート、10時21分羽田を離陸。
離陸直後の羽田空港と、都内。視程は普通~やや悪。
↑ ↑ :三宅島に到達後すぐ(左)空港に着陸。古屋さん(重力観測)が降りる(右)。
↑ ↑ ↑ :COSPEC観測の準備(左)、準備完了後(中)、離陸(右)。
↑
↑
↑
:COSPEC観測中に噴煙をくぐる様子。
機体は三宅島の北海上を反時計回りに進行。
噴煙をくぐる直前(左)、噴煙の真下(中)、噴煙をくぐった直後(右)。
↑ ↑ :COSPEC観測の様子。 SO2の吸光度が、リアルタイムでペンレコーダーに出力される。 これを気象庁に持ち帰り、データ解析する。 11時50分頃COSPEC観測(3回)を終了。
↑ : 火口観測のため、モンキーベルトを装着(右)。
↑ :北東に流れる噴煙。
↑ :カルデラ内側からみたスオウ穴と、その下部の崩落物
↑ :火孔アップ
↑ :陥没カルデラ全景(再)
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ :山麓の植生など。 20030423121732ag.jpg
↑ ↑ ↑ :12時33分新島空港着、昼食・休憩後、13時43分離陸
↑ :新島の南岸。グランドキャニオンのようだ。
↑
↑
↑
:岐路、保安庁は伊豆大島の座礁船を観察。
伊豆大島付近より南は曇天、それより北は、小雨。
14時42頃油壷付近から上陸。