視程は比較的良かったが、
雄山山頂部は高度の低い(雲底500m程度)雲に覆われる。
危険なので接近および目視は不可能。
赤外カメラによる観測も行なえず。
山頂部にかかる雲と白色噴煙の区別が困難。
三宅島上方では周囲の海よりもひときわ(500m程度?)雲が高い。
その雲の到達高度は、10:00頃に海抜2000m程度(目視&GPS高度計による)であった。
南東の風により青白い火山ガスが伊豆地区方面に流されていた。
火山ガスは少なくとも上空1600m程度まで拡散している。
∵ 10:08頃、島から約10km北北西の1600m地点の機内で硫化水素臭があった。
山麓部には顕著な変化は認められず。
行程: 05:50 つくば発。 07:45 東京ヘリポート着。機長さんと時間&コース打ち合わせ。 09:06 東京ヘリポート離陸。 09:50 三宅島目視。 10:09-10:11 三宅中学ヘリポートに着陸/離陸。古屋氏降りる。 10:33まで 火口観測を試みて上空を旋回。 10:45 新島空港着陸。給油&昼食&休憩。 13:36 新島空港離陸。 12:44 三宅上空に到達。 12:55-13:07 COSPEC。 13:17-13:20 三宅中学ヘリポートに着陸/離陸。古屋氏乗る。 14:10 東京ヘリポート着陸。 16:45 つくば着
:首都高を走って東京ヘリポートに向かう。 にわか雨に見舞われる。
:お世話になったヘリ。警視庁航空隊のおおとり4号(SA365N)。 同機のコクピット上方の屋根が一部樹脂製なためか、 機内で用いたGPSの受信状態は良好であった。
:離陸直後の東京ヘリポートをかえり(左)と都心部(右)。
視程はわるくないが、雲がち。
:三宅島の山頂部は雲の中。
:三宅島上空を暫らく旋回したが、
ごらんのとおり山頂部の雲が晴れることはなかった。
10:08頃、島から北北西に10km程離れた上空1600mで硫化水素臭を感じた。
噴煙と雲の区別がつかないが、島の中央付近の雲は盛り上がっており、その頭部の標高は約1900mであった。
:新島で燃料補給、昼食、休憩。
SA365Nのテールローターは枠との隙間がわづか5mm程度しかなく、
ガスタービンのような精巧な造りに驚いた。
:COSPECによる二酸化硫黄放出量観測のため、再び三宅島に向かう。
:南東の風により伊豆地区方面にたなびく青白い火山ガス。
この下をヘリでくぐりながら、COSPEC観測をする。
:スライドドアを開けて、COSPEC受光部をヘリの外に出す。
左:噴煙通過前(ヘリは画面左方向に進んでいる)。
中:通過中。噴煙のほぼ真下にいる。
右:通過後。
COSPEC観測終了後、三宅中学のヘリポートで古屋氏が乗り、帰路につく。
上空からみる雲。ヘリの影の周囲に色がついている。
:洗足池。
:東京ヘリポートに到着。
おつかれさまでした。