5月15日の三宅島

南西阿古沖から見た三宅島.白色噴煙高度は約1500m以上.


立川基地より東京消防庁ヘリ(ちどり)にて.
同乗者は震研金子さん,気象庁尾台さん,飯野さん.
立川基地発9:35,三宅島着10:25,神津島着10:51,神津島発12:17,
COSPEC観測終了13:17,立川基地着14:15.
当初給油2回が予定されていたが,天候悪化が予想されたため,予定より早く帰った.

雲が多く,視程も悪い.三宅島はなかなか見えない.
北側から接近するが,雲が山頂部にかかっている.風は弱く,雲をつきぬけて白色噴煙がほぼまっすぐ立ち上がっている.最近にしてはやや高め(1500mほど),天候のせいかもしれないが量も多く見える.噴煙は三池方向にゆっくりと流れている.青白色ミストはあまりはっきりしない.
高度を上げて接近すると,雲は主に島の北側だけで,西側からはカルデラ内の観察は可能.計4回のパスで短時間の観察を行った.

見える範囲では崩落など大きな変化はなさそう.
最近の降雨のためか,カルデラ底の池の水位が上がっており,池が大きく広がっている.北東の新北池の水は黄緑色.カルデラ底中央部にも大きな池が出現している.黒池はよく見えなかった.

主火口内部は白色噴煙が多く,ほとんど観察できない.
北半火口からも噴煙が多量.ただし中央部がやや白色噴煙が少なく,青白色ミストが噴出している.また北半火口底の北端には小さな水たまり.

COSPEC観測は気象庁自前のCOSPECVIが観測参戦.これまで使用していた産総研COSPECとの比較のため,2台並べて観測した.

主火口ステレオ写真

北上空から
サイズ:800×525
主火口
サイズ:800×525
主火口拡大
サイズ:800×525
カルデラ底
サイズ:800×525