☆行程☆
・羽田空港離陸9時40分、新島着陸10時30分、新島離陸11時7分、三宅島着陸&離陸11時21分(古屋氏降りる)。
・三宅島観察11時23分〜12時5分、COSPEC観測12時6分〜12時30分、三宅島着陸&離陸12時37分〜38分。
・新島着陸12時54分、新島離陸13時49分、羽田空港着陸14時43分。
☆噴煙☆
白色噴煙。かなり濃密で、水蒸気が多い印象を受けた。2001年7月27日に比べて、勢いは若干強め。観察中はやや脈動しながら海抜1700mかそれ以上の高度をずっと維持。白煙は島から出てもなかなか消えない。白煙の風下側にはかなり濃密な青白いガスを確認、一部は山腹を流れ下り、美茂井方面(北東〜北北東)に拡散しながら流れる。
☆火口内など☆
標高1000m程度の雲の隙間から覗くかたちで観察。南壁からやや遠い主火口から濃密な白煙が出ている。周辺の噴気孔列からの白煙は2月頃とほぼ同程度。崖錐は、7月に比べて一層発達し、中央の平坦面が狭くなった印象を受けた。噴気に近い西側の水たまりは赤錆色〜暗赤色、遠い北側のは明るい緑灰色、やや中央の小さなものは灰色〜緑灰色、すおう穴は明るい緑灰色〜水色。観察高度が高かった(1500m程度)ために、カルデラ縁、山腹、都道沿いの様子は不明。
☆COSPEC☆
島の北東側にて、円弧状および直線上にトラバース。
☆熱赤外観測☆
地調のカメラは硫黄島に出張中。気象庁・飯野氏が観測。最高温度暫定値は157℃(飯野氏、談)。噴気孔直上の白煙が多量で、しかもかすみの中の遠方からの測定だったので、大幅に過小評価していると思われる。
↑:今回の観測は海上保安庁の協力による。出発地は羽田飛行場。格納庫からモノレールがみえる。
↑:COSPEC
↑:お世話になったヘリ。
↑:離陸直後の都内。
羽田空港を振り返る。羽田空港離陸9時40分。
↑:洋上から見る富士山。下のほうはかすんで見えない。
↑:伊豆大島を通過(10時12分)。
↑:新島着陸10時30分、給油。
↑:ベル212の二枚羽根はシーソーのように動く。風に悪戯されないようヒモで固定。なるほど。
↑:新島離陸11時7分。いつもなら三宅島が前方にみえるのだが、今日は視程が悪い。
↑:三宅島着陸&離陸11時21分(古屋氏降りる)。三宅島観察11時23分〜12時5分、
↑:噴煙はモクモクわきあがる。白色、濃密で、水蒸気が多い印象。
↑:プリューム
↑:プリューム(1分後)
↑:プリューム(さらに1分後)
↑:標高1000mより下のほうは特にかすみがつよい。
↑:プリュームと、たなびく青白いミスト。風は右から左に向かってながれる。
↑:赤外線カメラで火口内を覗く。
コンディションはかなり悪い。
↑:一瞬雲が晴れる。肉眼ではよくみえた。南壁からやや遠い主火口から濃密な白煙が出ている。周辺の噴気孔列からの白煙は2月頃とほぼ同程度。崖錐は、7月に比べて一層発達し、中央の平坦面が狭くなった印象を受けた。噴気に近い西側の水たまりは赤錆色〜暗赤色、遠い北側のは明るい緑灰色、やや中央の小さなものは灰色〜緑灰色、すおう穴は明るい緑灰色〜水色。
↑:低空の雲やカスミのため、山麓や都道沿いはよく観察できなかった。
↑:ここで火口観測を打ち切り、COSPEC観測(12時6分〜12時30分)に移る。北東にたなびくこの噴煙の下を、これから横切る。風は左から右にながれている。
↑:左:観測打ち合わせ完了。高度、コース、速度、座標などをヘリのクルーと連絡しあう。
右:COSPECの採光窓をヘリの外に出したところ。、
↑:COSPEC測定中にみた三宅島。
↑:持参したGPS。11時32分40秒とある。デジカメの時刻(画像ファイル名を参照下さい)は7秒遅れ。
GPS測位データは
こちら(QuickTimeMovie;944k)。
↑:北側からみた三宅島。噴煙の下(左側)はガスのためオレンジがかっている。
↑:三宅島着陸&離陸12時37分〜38分。地震研・古屋氏が乗る。
↑:再び新島に着陸(12時54分;左)。昼食。新島離陸(13時49分;右)。
↑:伊豆大島の東海上を通過。やはり今日はかすみが多い。
↑:ベイブリッジを通過(左)。まもなく羽田空港にアプローチ(右)。
↑:おつかれさまでした。
海上保安庁ヘリクルーの皆様、ありがとうございました。