8月1日の三宅島

Himawari 8月1日10時のひまわり可視画像(高知大学気象情報頁より)

夏休みのせいか8月最初の日のせいか,首都高速の混雑がひどい.2時間がかりで ようやく東ヘリに到着.

東京ヘリポートより警視庁ヘリ(おおとり2号)にて.同乗者は東大大島さんと, 重力計データ回収のための震研大久保さん.ほかに警視庁航空隊クルー4名(通常 より一人多い).東京ヘリポート発9:17,三宅中学ヘリパッド着10:18,三宅島発10:55, 新島着11:08,新島発11:57,三宅中学ヘリパッド発12:11,東京ヘリポート着13:11.

晴れてはいるが,いまいちはっきりしない天気.視程は悪い. 高度400-500mまで霞んでいるのと,一部雲が出ているので,通常よりやや高めの 1500m程度で巡航. 大島沖あたりから赤潮が大量発生しているのが目立つ.

噴煙はほぼ東に弱く流され,高度は1500m程度,勢いはあまりない.だが,ときどき パルス状にそれより高く上がることがある.青白色ガスは,三宅空港 北からスオウ穴東にかけての広い範囲に拡散するように流れている.

阿古側に雲がかかっているが,高度400m付近までで,村営牧場より上は見えた. 大路池付近から時計回りにスオウ穴付近まで,高度1500mで2回,800mまで下げて2回 飛んでもらった.雨があまり降っていないらしく,全体に乾いている印象.カルデラ底 南西部の黒池は水位が下がったため,かなり縮小している. (7/9の黒池)

カルデラ縁に特に大きな変化はない.カルデラ縁南西部の顕著な割れ目ブロック(東宮さんの符号n)には,新たに 開口割れ目が生じていて,今にも落ちそうだがまだ頑張っている. 北西部(dからf)と,スオウ穴西(b)では小規模な崩落が連続して起きているようで, 常に土埃が上がっている.

カルデラ南の主火口も前回の私の前の観測(7/9)から大きな変化はない. あいかわらず北側の浅い火口中央から,根元が透明の青白色ガスが,南側のピット状 火口からは白色噴煙が出ている.
主火口噴煙動画 (約3.9MB,要QuickTime4以上)

その後阿古から坪田まで海岸線沿いに低く飛んでもらい,仮設橋や1983溶岩上の泥流 を観察した.
神津島天候不良とのことで,新島で給油,大久保さん回収のため三宅島に寄ったあと, 帰投した.

北海上から
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ほぼ西から
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南西から
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北東から
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黒池
かなり縮小している
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カルデラ底1
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カルデラ底2
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スオウ穴西の土煙
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カルデラ北壁
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南西縁割れ目と主火口
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主火口1
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主火口2
7/9の主火口
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1983年溶岩流上の泥流
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立根仮設橋
4/16の工事
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