風は下層で弱い東風,上空は弱い西風だが,時間とともにやや風向きは変化する.
全体に霞がかかっているが,カルデラの中は比較的よく見えた.
噴煙は火口から西に少し流された後,上昇して西風に流され島の東に長くたなびく.
風が弱いせいもあって,噴煙高度は1800mから2000m.ただし,上昇の勢いは弱い.
青白色ガスは,弱く立ち上ってから,主に東側に広く拡散する.そのため全体に薄く,
ヘリが噴煙の下を通り抜けようとするほど向こう側がよく見えた.
カルデラ内,カルデラ縁にこれといった変化はない.南西・南縁の亀裂はそのまま残っている.
ときどき北側カルデラ壁で崩落が起こるためか,茶色の土煙が確認できるが,小規模で
長続きはしない.
立根(大路池と新澪の間の都道不通部)で,海側に橋梁をかける工事を行っていた.