天気:晴れ 上空の風:西,弱し 三宅上空飛行高度約1000m 概要「カルデラ内観測には絶好.連続噴煙まっすぐに静かに上昇. 最近の報告からすると特に大きな変化なし」 警視庁 東京ヘリポート離発着 9:11-11:47[三宅上空 10:05-10:40] 同乗者;金子隆之(東大地震研),三宅支庁の職員 ■ 噴煙・火山ガスの様子 カルデラ内にガスが溜まらず,上に上昇. 噴石丘の中央火口の噴煙は白色で,連続的に上昇. 噴煙柱周辺の巻き込みの渦の勢いがない. ときより,多分,5-10分程度の間隔で,中央火口内の東側から パルス状のプリュームが上がる.巻き込みの渦の勢いがある. 噴煙:高度海抜約1500-2000mで,東へたなびく.しかし,白煙の雲は途中で消失. 硫酸ミスト:高度1200-1500mで,東へ広がり,長く続く. ■ 噴火口 噴石丘の中央火口内からは,複数の噴煙が出ている. これらがまとまって,白色噴煙として上昇. 12月中旬に比べて,勢いが落ちたが,小さな噴煙の上がる場所増えているよう に見える(最近の画像をよくみていないので,情報が古くてすいません). 西側では,カルデラ壁崩壊堆積物に部分的にうめられた噴煙口列もある. ■ 陥没カルデラ内の様子 崩壊:スオウ孔の直下の崖錐堆積物が扇状に広がっているのが目立つ. しかし,非常に新鮮な崩壊面は認められなかった. 南側のカルデラ壁,周囲と比べて,赤褐色の比較的新しそうな崩壊面もみられる. 火口底:小さいマウンド群,崖錐堆積物, 小川(南側の池に流れ込んでいる),北側と南側の池. 北側の池:灰ががった淡褐色. 南側の池:見る方向によって変るが,黒ー赤褐色.12月中旬に比べて,広がっている. カルデラリムの割れ目:南側,2本の雁行状の割れ目. 内側の割れ目は部分的に存在.カルデラ境界線できられているところもあり, すでに崩壊している部分もあると思われる. この付近のカルデラ壁内側から,弱い噴煙が数箇所で上がる. ■硫黄の昇華物?:12月15日のときは,火口付近に黄色い物質が付着していたが, 今回は見つからなかった.
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