2000年1月10日午前の三宅島

警視庁 おおぞら2号
  
 東京ヘリポート9:47−[三宅上空 10:42-11:12]−神津島飛行場−東京ヘリポート12:28
  報告=伊藤(地調).同乗者=金子(東大)
■ 噴煙の様子
 噴煙高度 海抜1000m程度.東方に流れる.(風は弱い)
 噴煙は白色.陥没火口上空では連続的な噴煙であるが,島外まで流されると水蒸気 が作る雲はとぎれとぎれ.(ガスはず〜と遠くまで流れている)     
 ガスの色やガスが島内を覆う範囲から判断して,ガス量もいつもに比べ少ないよう に見えた.
■ 陥没火口内の様子
 スオウ孔の下部及び西側の崩落壁が新鮮で,火山体の断面がきれいに見えている.
 陥没火口底の水たまりは健在.
■ 噴火口の様子
 特に変化無し.
 主要火口は,これまでと特に変わりない状態で噴煙を上げている.
■ 陥没火口縁
 南西陥没火口縁で12/25に確認された亀裂よりも火口縁側に,ほぼ平行する2本の亀裂が確認された.12/25のには1本しか認められないが,12/27の観察では1/10とほぼ同様の2ほんの亀裂が認められている.<--- 12/25と12/27の上空観察により撮影された写真を見直し,このように修正した[1/12修正].

 
神津島上空から見た三宅島
噴煙の様子
北西側から陥没火口内を観察する
噴火口の様子
陥没火口全景
南西陥没火口縁に発達する亀裂