10月14日の三宅島

観察:川辺禎久


10月14日午前10時のひまわり可視画像.東南東に流れる噴煙が見える.
(高知大学気象情報頁の画像を利用しました)

厚木基地より海上自衛隊ヘリコプターにて三宅島の観察を行った.同乗者は大島治さん(東大).
9時40分ごろから10時半ごろまで三宅島上空で観察した.

島の東半分は高度700m付近に雲がかかっていたが,西側からは火口内がよく観察できた. 噴煙は白色で,風速があまり大きくないためか,火口直上近くで高度6500ftまで上昇し, 東側に流されている.あいかわらず多量の青白色ミストが確認できる.

火口縁には特に大きな変化はない.北西火口壁がよく見えたが,赤く酸化した部分と,それを 貫く岩脈が観察される.
火口内も特に変化はない.主噴気孔の根元は噴気には透明な部分があり,かなりの高温 のようだ.火山灰の放出や土砂噴は見られない.

火口内の水たまりは,以前島になっていたマウンドが干上がって,やや水位が減ったように みえる.北側火口壁直下の水たまりは赤いが,火口から流れだしたばかりの泥水は赤くはない.

南西から見た山頂部
噴煙高度は海抜約2000m
サイズ:640×480
北西側火口壁
溶岩・岩脈など成層火山の断面
サイズ:480×640
火口底全景
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火口底北側の水たまり
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噴煙をあげる火口
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火口底
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西側火口底
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西側火口底から火口壁
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大路池西の泥流
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