10月4日午前の三宅島

観察時間AM10:00~AM10:55 [警視庁ヘリ]
報告=山元(地調).同乗者=大野(日大)

噴煙の状況

火口底南縁部から白色の連続プルーム上昇。噴煙高度は海抜8000~12000フィート。噴煙は北に向かって流れて、直ぐに消滅する。観察時間中に、灰混じりの噴煙や、明瞭な降灰は認められず。青灰色の火山ガスは噴煙とは別に海抜5000フィート前後で層をなし、北の神着方面にたなびく。

カルデラの状況

噴煙火口位置、カルデラの形状等は9月30日の状況(日大大野撮影の写真と比較)と大きな変化なし。ただし、カルデラ底北側の水溜りが赤褐色に変化している。また、南西底の水溜りも30日よりは若干大きくなっている。南縁の火口列のうち、東よりの一つがもっとも活発に連続プルームを上昇させている。西よりの火口からもほぼ連続的に噴気が上昇している。


 

html化:伊藤順一