第5回地質写真コンテスト入館者賞
題名:「最後の砦」・・・水晶の群晶
カテゴリー:地質標本
撮影者:窪田真弓
福島県郡山市の鉱山跡に出かけたときに、最初に見つけた水晶である。
そのため、自分が所有している鉱物標本の中でも、格別な思い入れがある。
とても形の良い結晶で、水晶が三方晶系である事もよく分かる。ほとんど無色透明であるために、
結晶内の濁りが見通せる。大きな三本の水晶の周りはことごとく貝殻状の断口になっていることから、
かつてびっしりと生えていた水晶のほとんどが壊れてしまった事がわかる。三本の中心には小さな水晶
が無傷で残っている。この三本が最後の砦となって、幼い水晶を破壊から守って来たのだ。
写真の横が4.5cmに相当。