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(B)
(C)
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第5回地質写真コンテスト入選作品
題名:「岩手山精密重力探査風景」
カテゴリー: 組写真(調査風景)
撮影者:畠山真紀(代理エントリー:住田達哉)
(A)まるで調査隊の覚悟を試すかのような、大きな存在です。その日の調査域は、刈屋スコリアと呼ば
れる1686年(江戸時代)に噴火したときの噴出物上です。急斜面のためより上方からの巨大な落石も
多いことがわかります。調査中も自らの転がした石で事故が無いよう細心の注意が必要になります。
(B)スコリア上は、非常に歩きにくいために、一番先頭の者が歩いた跡を後続が足場として利用します。
したがって、どうしても残ってしまう足跡なのですが、火山体の密度構造という重要な知見を得るため必要最小限の環境破壊をどうかご容赦ください。
(C)関係省庁からの許可をもらっての岩手山における重力測定風景。ヘルメット、登山靴、スパッツ、
背負子、ザック等ほぼフル装備で臨みます。若い方達は、荷物運搬要員の岩手大学のワンゲル部学生です。
白色のBOXが、ラコスト重力計。三脚の装置は位置測定のためのGPS受信機。
(D)眼下に雲海を見る山岳における調査は、まさに天空の城を旅するようです。しかし、歩いている最中は、
歩きにくいスコリア上を急傾斜でバランスを崩したり、高山植物を過度に傷つけないよう、細心の注意を払い
ながらの気の抜けない時間となります