本図幅は近畿地方北部に位置し,比良山地と丹波高地との境界部に当たり,西から東 へ,標高700–800mで面々と続く丹波高地,湖南アルプスと称される標高1000–1200mの 比良山地,そして琵琶湖の一部をカバーしている.地形と地質との関連が深く,これらの地域はいずれも北東–南西ないし北北東–南南西方向に延びる花折断層および比良断層で境されており,丹波高地は,ジュラ紀付加体堆積岩類,比良山地は,白亜紀の花崗岩類とそれにより接触変成を受けたジュラ紀付加体堆積岩類,そして琵琶湖岸の山麓平野には古琵琶湖層群,段丘堆積物・沖積層が発達する. |