本地域は埼玉県南東部にあたり,地形的には荒川の低地を挟んで,東側の大宮台地と西側の武蔵野台地から構成されています.地質学的には台地の表層および地下浅部に,段丘堆積物,中–上部更新統下総層群が分布しています.また低地には沖積層が分布しています.本地域内の地層はいずれもほぼ水平に分布しているため,この地質図の特徴は地質平面図よりもむしろ断面図にあります.地表では地層を追跡できないために,本研究では深度100m前後の層序ボーリングを行い,各機関が保有する数千本のボーリング資料を利用して地下の地層の分布を把握しました. |